しなのいえ日記
日々の積み重ねで磨き上げる
昨日は『繋ぐ家』でミケラン。
いわゆる反省会です。
(ルームツアーはこちら↓)
https://youtu.be/yUWcwZdtTSc
現場のいいところ、よく分からないところなどを実際に現場を確認しながら共有します。
参加者は大工、設計、工務、広報、つまり全員です。
今回は初めてのイベントもありました。
社員による気密測定です。
今までは完成時に気密測定を外部業者に依頼していましたが、
中間時に測定することで弱い箇所が分かったり、
手直し出来るというメリットがあるので、導入しました。
で、今回は外部依頼先にも測定してもらい、
自社測定と違いがあるかを確認したところ、
ほぼ同一の結果を得ることが出来たので、
自社の測定方法を信頼出来ることが分かりました。
さて、ミケランでは価値観を共有すること、標準仕様を確立することなどの
視点で話し合いが行われます。
もちろん、建築を体感するのが一番大きな目的で、
今年入ってくれた2人の大工(20歳!)も完成形を
見ることで一気に理解が深まったことでしょう。
大工が完成形を見る・・・当たり前のように思われるかもしれませんが、
大工が完成形を見ることは実はなかなかありません。
なぜなら、自分の仕事が終わったら次の現場に移動するため。
壁や天井は石膏ボードのまま、床も養生されたまま、家具の建具もない、
照明や水回りの設備もない状態しか見ることが出来ません。
完成形を見たり体感することで、設計意図を理解出来るのです。
「なぜあのような仕事をしなければならないか」が分かる。
これはものづくりの現場においてとても大切です。
仕事の意味を理解すると、仕事は断然楽しくなりますから。
このように繰り返し現場を体感することで、
皆の物差しを合わせ、品質管理にも役立ちます。
今後もこのようなイベントを積み上げて、住まいや心を磨いていきます。