しなのいえ日記
撮影と取材
【草越の家】の撮影と取材立会に行ってきました。
オーナーはJoe Forest Guitar Houseのジョーさんです。
(ウッドデッキでブルース演奏していただきました)
大阪で長年ギター工房を営んでおられましたが、昨年御代田町に移住されました(お店も移転)。
理由の一つは「大阪の夏がめちゃくちゃ暑い!」とのことでした。
建築前のご相談時も伺っていたのですが、今日はより詳しくお話を聞くことが出来ました。
■夜はエアコンつけっぱなしでないと無理。停止して10秒経ったら目が覚める(暑いんですよね)
■エアコン設定温度下げすぎると体調崩す
■市街地なので周囲は舗装され、天気予報の温度とは違う。普通に40℃くらいある(これは・・・・)
■窓開けると隣家のエアコン室外機の熱風
やはり、だいぶ深刻だったんですね。
私も20歳から数年首都圏にいましたが、確かに夜間冷房なしで眠るのが難しかったのを記憶しています。
近年の気温上昇でさらに状況は悪化しているのでしょう。
そして最近は長野市でも冷房が必要な期間が増えているのを実感しています。涼を求めてというより、命の安全を求めて寒冷地への移住が加速するのではないでしょうか。
さらにコロナでリモートワークも市民権を得ました。
新しい生活様式に長野県はうってつけ?。
ということで、新幹線の駅周辺(佐久・上田・長野)にミニバブルが押し寄せるような予感がしています・・・。
国の機関も来るか!?
・・・・・御代田は平和です。
ジョーさんによると、なんでも御代田町は軽井沢町より移住者に対して政策がやさしい感じなんだそうです。
そんなこんなで撮影と取材は進みました。
建築時に伐採した敷地内の木を冬の間に薪割りしたものがデッキに積みあがっています。
ところで、ジョーさんが薪ストーブで使う薪の量をググったら一晩で4束などの情報があり、一生懸命薪割したそうですが、この冬の結果は1/4くらいの使用量で済んでいるそうです。
確かに、Ua=0.28の住まいですから。
また、薪割りは都会の方たちには楽しそうな遊びに見えるらしく、なんでもSNSでジョーさんが薪割り動画を発信したらお友達が薪割りしたいということで今度遠方より来られるとのこと。
健康増進にもオススメです。
コロナ禍でも毎日外仕事や庭いじりが出来たので全くストレスは感じなかったとのこと。
うーん、理想的。
郵便ポストも作ったのですが、受け口のふたはジョーさん作。
なんでも、小鳥が巣をつくってしまうのだそうです。
自然豊かですね。
キジ、キツネ、キジバト、モグラなど御代田ライフではいろいろな出会いがあるようです。
居間はすべてのエリアへのハブとなっています。
床は北相木村のカラマツです。50年生以上のものしか使わない、幅広で上質な床材です。引き渡しから半年、経年美化が徐々に進んでいます。
工房の材料置き場。
高断熱住宅は過乾燥になるので、以前購入したギター用材料の大半がダメになるのを覚悟したとおっしゃっていましたが、意外に動きは見られなかったとのこと。購入時の乾燥がしっかりされていたんだろうとのことでした。
ただ、赤で囲った材料は胡散臭い業者から安く仕入れたものだそうで、動いてしまったとのことです。
木材にとって、高断熱住宅の冬は本当に厳しい状況なのです。
撮影は延々と続き、夕暮れ時にわがままを言って薪ストーブに着火していただきました。
この家で入れてよかった一番の設備はと聞かれたら「薪ストーブ!」と答えるそうです。
・・・分かります。
炎の揺らめきを見ていると、時間がたつのを忘れてずーっと見ていたくなるし、全身で浴びる輻射熱の心地よさ・・・。
ジョーさんは薪ストーブの前に背もたれ付きの椅子を置いていません。
理由は・・・・
仕事をしなくなるからだそうです(笑)
共感。
ちなみに薪ストーブは完全にジョーさんのおもちゃとなり、奥さんはいまだに触っていないそうです(笑)
(誤解なきように、この住まいはパネルヒーターで全館暖かく過ごされていることを付け加えておきます)
撮影は19:00に終了。
ジョーさん、奥様、長時間大変ありがとうございました。
動画が出来たらアップしますのでお楽しみに・・・。
そうそう、この【草越の家】で住まい見学会+ジビエBBQを7月に企画しています。
住まい見学しながら、移住のことを聞きながら、BBQいかがでしょうか。
興味ある方は連絡ください。
公式にはまたご案内します。