しなのいえ日記

リノベ徹底解説「稲田の家」 3

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<2階改装工事>

 

2階は、施主様家族が住む場所とするために、洋室と和室からなる間取りをフルリノベーションして、夫婦の寝室と3室の子供部屋にしました。

下の図面は既存の間取りです。洋室を寝室に、2間続きの和室を子供部屋にしていきます。既存の図面を見ていると本当に子供部屋が3つも出来るのかな?と思いますが…

 

下の改修図面を見るとちゃんと3つの子供部屋が出来ています。居室だけでなくトイレもついています。

決まっている空間の中を、どのようにして仕上げていくか、ただ部屋を作るだけでなく、より良い空間としていくのは設計する建築士の腕の見せ所です。

 

2階はフルリノベーションするため、内部を解体していきます。

北東の和室からの写真。天井、畳、窓、建具を撤去したところです。

 

新しい床や壁のための下地作り。

床は段差の無い床にするため、オートラインレーザーで墨出しをおこなっています。

 

既存の壁の上に下地を組んで、新しい壁にします。

 

ここから間仕切壁をつくり、壁や天井にボードをとめつけて子供部屋をつくって行きます。

下の写真はクロス工事中の階段横にある子供室3です。

ここまでくると部屋の様子がはっきりわかってきます。

 

クロス工事が終わったらスイッチなどの器具を取付けて完成です。

床材は足触りが良くぬくもりのある質感を感じるカラマツのフローリング、壁と天井は空間を広く見せるように白系のクロスをつかっています。床と壁とのコントラストが美しいですね。

 

寝室

 

子供室1

 

子供室2

 

子供室3

 

<LDK改装工事>

 

下の写真は改修前。

垂壁で分かれているキッチンとリビングダイニングを1つの空間にしていきます。もちろん、天井、壁、床も新しく変えます。

 

LDK入口からの写真。

 

入口側の写真。

 

下の写真は解体したところです。

垂壁を無くしたことで天井面がつながり空間が広く感じます。

天井と壁は2階同様、下地を組んで新しい壁をつくっていきます。床は既存の床の上にフローリングをはっていきます。

 

床は不陸があったので、床が平らになるようにしていきます。

床の仕上がり高さを抑えたかったので工夫して調整。

 

改修前にあった入口のドアを無くすことで、廊下とLDK、別々の空間だったものをつながりのある空間としています。

廊下とLDKつなげたら寒くないのかな?と思うかもしれませんが、床下、壁、天井をしっかり断熱・気密し、建物を断熱材で囲った状態にすると住宅内の温度差が小さくなるので、扉の開けっ放し状態でも寒くありません。

 

壁を仕上げて、造作家具を取付けて完成です。

床は2階と同じカラマツのフローリングです。LDK入口横のテレビ置場ほ壁は色を変えることで空間のアクセントとなっています。

造作家具はしなのいえ工房で設計してつくったオリジナル家具です。

 

LDK入口からの写真。

 

入口側

 

 

別角度の写真。テーブルの片足は壁に取付けることで足元の空間をすっきり見せています。

 

引き渡しの際、施主様家族と施主様のお父様に大変喜んでいただけました。

お父様には、2階の和室があった場所を3つの子供部屋に変えるなんてすごいと言っていただき、うれしく思いました。

 

 

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