しなのいえ日記

実測が大事

寒い日が続きます。

どうぞ暖かくしてお過ごしください。

 


私はというと明日の降雪量にドキドキしています。

設計スタッフと共に上越へ住まい見学の予定なので。

あまり降らないことを願うばかりです。

 


さて。


昨日、長野市吉田のモデルハウスで 「実際にどれくらい暖房エネルギーを使っているのか」を、リアルに測ってきたのでそのお話を。


家づくりの世界では、UA値や 暖房負荷計算など、いろいろな 数値が出てきます。


最近では「UA値競争」が 勃発していて、UA値が良ければ 暖かいです、という主張が ありますが、嘘です。


UA値だけよくしたければ 窓を小さくすればいい。 でも、日射取得は減るので 暖房負荷が増える。 ここを抑えないと、 変な設計になります。


で、数値が出るわけですが、 それはあくまでシミュレーション。本当に知りたいのは、「実際に暮らしたらどうだったか」ですよね。


 


温熱計算は“予想”、 実測は“答え合わせ”


今回、吉田のモデルハウスで 外気温 、室温 、絶対湿度 、エアコンの消費電力量を計測しました。


https://youtu.be/8YpXWkpyF_E


寒がりの私が快適と感じるなら大体快適です(笑)


で、温熱計算の燃費とどれくらい相違があるのか、HEMSを導入していると細かく分かります。


設計して終わりではなく、実測して答え合わせをして、次の仕事に活かす。この積み重ねが、高性能住宅の “質”を底上げしていくのだと思っています。


モデルハウスの外皮性能は UA0.25。当社ではUA0.28以下を標準にしています。断熱性能等級6は UA0.34ですがそれでは足りないと考えているから。

UA0.34でも 「それなりに暖かい家」 にはなります。でも、暖房費がそれほど安くはならない。暖かさの満足感が長く続くのはUA0.28あたりからです。


なので最近はUA0.25前後を 一つの目安にしています。人は慣れてしまう動物ですから。


 


「絶対湿度」という、 もう一つの物差し


もう一つ、ぜひ知ってほしいのが絶対湿度です。湿度というと、「今日は湿度40%ですね」という相対湿度を思い浮かべる方が多いと思います。

でも、体感に効いてくるのは空気の中にどれだけ水分が含まれているかという絶対量。


冬の室内では、8g/kgDA前後あると快適です。ちなみにみはりんぼうを使われている方は表示がg/m3なので0.83をかけてください。表示が10なら、8.3g/kgDA ということです。


ちなみに23℃45%では絶対湿度が7.9g/kgDAです。この空気が20℃になると相対湿度55%です。ちなみにこの空気がどこまで冷やされたら結露するかというと、10.7℃です。窓が10.7℃になったら結露します。


10.7℃になるかどうかは 外気の条件によりますからいつでも結露するわけではありませんが。


数字は手段。目的は「心地よく暮らし続けること」UA値も、消費電力量も、絶対湿度も、すべては手段です。本当に大事なのは、「この家で、何年も先まで、気持ちよく暮らせるか」。ココを考えながら設計しています。


このブログを書いた人

設計・営業

小嶋kojima

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