しなのいえ日記

ZEH解説セミナー

能登半島地震ではさまざまな理由により復旧のスピードがなかなか上がらないようです。


インフラが完全に絶たれた時のことをどれくらい想定して家づくりが出来るのか、深く考えさせられます。


そこで、私たちが普段つくっている住宅の仕様と災害について考察してみました。


まず耐震ですが、私たちは耐震等級3をクリアすることを標準としています。


なぜ耐震等級3が必要なのか。


耐震等級1(建築基準法)では大きな地震の後に住み続けることが出来ないから。


液状化など、地盤の大きな変化には上部構造が強くても対応しきれない部分もありますので建築地選定には気をつける必要がありますが、地盤がしっかりしている前提で上部構造を強くしておくと地震後も住み続けることが出来ます。


 


次に断熱。

私たちの標準は断熱等級6。

等級6以上の住まいは、日射取得熱だけ(つまり無暖房)でもそれなりの温度環境とすることが可能です。停電しても住み続けることができるということ。


もっとも、日射取得熱と書きましたので、日本海側の冬期間曇天が続くようなエリアでは等級7程度の性能があった方がいいでしょう。


 


電気は?

出来るだけ太陽光を載せることをお勧めしています。

環境にも優しく、災害時の電力も賄えます。

さらに蓄電池があれば、もっと普通の生活が送れます。

また、最近では太陽光で充電出来るポータブルバッテリーもありますので、それを用意しておくのもいいかなと。


 


給水は?

これは普段断絶することは想定していませんが、今回の能登の状況では早期復旧は見込めず、地域に一つ井戸があってもいいのかなと。

自力で井戸を掘ることも出来る人はそれも検討。


 


問題は排水。

排水管が損傷すると、汚水を流せなくなるので、結果として水が使えない。

浄化槽設置で各戸で処理という方向性はあるのか?

行政とのすり合わせが必要ですね。


ということで、インフラまで切り込んでいくと話が収集つかなります。


 


一旦断熱に戻ります。


断熱を強化することは災害時にもとても有効となりますので、耐震等級3と断熱等級6をセットで標準に考えていただければと。


なお、現在は断熱等級4ですら義務化されておらず、2025年にようやく義務化。さらに2030年には断熱等級5が義務化される予定。


今、等級4でつくられた住まいは2030年に建築基準法に適合しないものとなることがほぼ確定しているのです。


ということで、長野県は出来るだけ早く断熱等級5の住まいを最低基準としたい。

これは全国に先駆けた大変素晴らしい取り組みです。


で、つくり方を関係者の皆さんにレクチャーしようというイベントが開催されます。


私も少しお手伝いさせていただきます。


個人的には断熱等級6を義務化してもらいたいくらいなのですがそこまで飛躍してはダメだと(笑)


長野県はやる気のある関係者を全員連れて行くとても優しい方針です。


このセミナーが終わり、まずは県内全ての工務店が等級5を最低基準とするようになってもらえば幸いです。


このブログを書いた人

設計・住宅アドバイザー

小嶋kojima

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