しなのいえ日記

ウォレスティ・モカ

7月下旬に上棟した上松の家ですが、順調に施工が進んでいます。


 


軒裏にはヒノキ合板を使っていますが、昨日そこも含んだ屋根廻りの動画を撮影してきましたので、近日中にYouTubeにアップします。


 


 


さて、以前上松の家では3つの新しいことにチャレンジしたとお伝えしました。


 


1.大型パネル


 


2.エクセルシャノン片引サッシ


 


 


ここまでは紹介させていただきました。


 


 


 


そして今日は3つ目をご紹介したいと思います。


 


 


それは新しい外壁材です。


 


 


 


その名は「ウォレスティ モカ」


 


 


 



 


右にあるのは弊社オリジナルの杉外壁材無塗装です。


 


 


左と真ん中が「ウォレスティ モカ」。


無塗装でこの色合いです。


 


 


これは木材を長持ちさせるため、ヒート処理(高温処理)したもので、材料は信州カラマツ。


 


木材を圧力窯に入れ、水蒸気と熱と圧力で木材を改質します。


 


すると、水と結合しない木材が出来上がり、含水率が上がらないので腐朽しないという理屈で長持ちするというわけです。


 


 


 


 


■特長


 


1.薬を使わない


 


2.無塗装でこの色味


 


3.寸法安定性が高い


 


4.とても腐りにくい


 


5.経年美化する


 


6.再塗装しなくていいのでトータルコストが安い


 


 


と、いいことばかりのようです。


 


 


今まで似たような製品でサー〇ウッドというものがありましたが、ヒート処理するときに酸素を抜いていないため


 


「酸っぱいニオイがする」


「塗装の持ちが・・・・」


 


といったことがありました。


 


 


そのウィークポイントを克服した材料なのです。


 


 


この色味は、徐々に色褪せシルバーグレイに変化していきます。


 


 


今回お見せしている材料はカラマツですが、他にヒノキや杉、赤松もあり、色味はどれもカラマツより明るい感じになります。


 


 


ウォレスティ モカを販売しているのは松本のテオリアランバーテックさんで、私たちがいつもウッドデッキで使っているACQ材をつくっている会社さんですね。


 


 


ランバーさんは最近YouTubeの投稿が増えているようなので興味のある方はぜひ。


 


 


ウチの担当である斎木さんがとてもさわやかな笑顔で迎えてくれます(笑)


 


 


 


 


上松の家ではこの「ウォレスティ モカ」を破風・2階外壁・玄関引戸に使います。


 


 


 


先日、玄関引戸が取り付きましたのでご紹介します。



 


建具制作は山崎屋木工製作所さんです。長野県千曲市で木製サッシを手掛けるメーカーさんに作っていただきました。


 


 


 



 


こんな感じです。


 


塗装をしないことで、木材の夏目と冬目の色合いが逆転せずに自然な風合いとなりますね(塗料は柔らかい夏目によく染み込むため、冬目より夏目が濃い色となりやすい)。


 


 


問題もあります。


 


 


 


カラマツは抜け節が多くなってしまい、その処理を検討中です。


 


 


 


 


 


使う素材をセレクトするか、節が抜けない処理をするか、協議していい方向を見つけていきたいと思います。


 


 


 


そうそう、もう一つメリットがありました。


 


寸法が安定しているのでビスを使わないウッドデッキにすることが可能です。


 


 


これも近々チャレンジしてご紹介したいと思います。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

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