しなのいえ日記
信州の快適な住まいを考える会 2020年度総会
梅雨です。
が、しとしと降るということでもなく、毎日夕方にスコールが・・・。
これも気候変動でしょうか。
さて、昨日は「信州の快適な住まいを考える会」(略称 SAH会)group of research of shinsyu amenity homes の年次総会でした。
「信州の快適な住まいを考える会」ホームページはこちら
信州大学、長野高専と地域工務店・建材メーカー等からなる産学連携のグループで、信州における快適な住宅を提案しています。
昨日は第33期の総会でした。
なんと33年前から活動しているんです!(当たり前ですけど)
33年前から高断熱。
最近でこそ、高断熱住宅・HEAT20などがポピュラーな言葉となってきましたが、それこそ33年前は誰も見向きもしなかったのではないかと思います。
そのようななか、今日まで道筋をつけていただいた諸先輩方には感謝しかありません。
さて、昨年を振り返るとコロナ一色の世の中となり、まさに「ゲームチェンジ」となったことを実感しました。
対面が難しくなり、オンラインが増え、インプットが劇的に増え、エンドユーザーもたくさんの情報に触れる・・・
この状況、建築業界という視点で見れば、とてもいいことだったのではないでしょうか。
建築系youtuberがどんどん発信してくれたので、エンドユーザーが真の情報を手に入れることができたからです。
さらに、つくり手である我々も学びの速度が5倍速になったイメージがあります。
今まで東京でリアルでしか手に入れられなかった情報を、手を伸ばせばどんどんオンラインで仕入れることができるようになったのです。
その結果、DXなどの改革が進みました。
また、取り巻く環境として国は2020年10月に2050年カーボンニュートラルの実現を打ち出しました。
2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略
https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210618005/20210618005-4.pdf
で、ウッドショック。
今、いろんなことがワーッと起きてます。
変化がめちゃくちゃ速い。
では、SAH会はどうすべきなのでしょう。
昨日のディスカッションで、来期からの取り組みを4つ掲げました。
1.「SAHの家」仕様を策定する
これからの信州の家はこんな仕様がいいんじゃないかという提案
2.設計施工講習
「SAHの家」仕様の家づくり設計施工ノウハウ。また、性能の先にある設計力強化
3.広報
もっとSAH会を知ってもらい、ユーザーが理想とする暮らしを実現できるつくり手を見つけられるようにする
4.県産材活用
県産材を活用し、地産地消を進め循環型社会を構築する
これらを信大・長野高専と検証しながら進めていくことで、地域社会に貢献しながら発展していくことができるのだと思います。
そしてこれらの課題は会員全員で取り組んでいきます。
会員工務店は仲間であり、ライバルでもありますが、
いい情報は交換する、意識を共有する、悩みを相談するなど出来るため、横のつながりは大事だなあと感じています。
お互い切磋琢磨することで、キラッと光る工務店が点在する地域になるのです。
来期も、一歩前へ。