しなのいえ日記
【大切なお知らせ】ウッドショックについて
このところ業界を騒がせているキーワードについて、お知らせ致します。
そのワードとは【ウッドショック】
1970年代にオイルショックというのがありまして、トイレットペーパーが店頭からなくなるといったことがありました。
そういえば、コロナ禍でマスクがなくなったのはコロナショックとは言うのでしょうか・・。
それはさておき。
現在、材木が手に入りにくくなっております。
プレカット(木造軸組みを加工する)工場からは樹種指定ができない・納期遅延ありうる・価格変更ありうる、といった案内が届いております。
仲間の工務店からはツーバイフォーで使う材木は昨年比2.5倍程度になっているとの情報が。
また、在来工法で建てているある工務店からは、秋以降のプレカット注文は現在受けられないといわれたとか。
先日岐阜の材木市場へ仕入れに出かけましたが、人出はいつもの3倍。
構造材を仕入れたい人が多く、価格は競り上がるばかりで、売り手も困っていました。
原因は、
■北米材が内地需要旺盛なこと
■中国で需要が旺盛なこと
■コロナ禍でコンテナの動きが一時ストップし、物流の回復に時間がかかっていること
■日本の買い付け力が下がっていること
などです。
「ウッドショック」でググるとたくさん解説されているサイトが見つかりますのでそちらも参考にしてください。
外材が入らなければ国産材で!
と思いますが、これまで安い外材に押され疲弊してきた木材産業はすぐには生産力が上がりません。
また、今回のことを知ってか知らずか、国産材にシフトしているパワービルダーもいらっしゃるようです。
当然、購買力は我々よりも強いので、中小工務店が影響を受けやすくなっているということです。
今、私たちは反省しなければなりません。
価格だけで外材を選んでいたことを。
持続可能な社会の形成には国土に広がる森林の有効活用に正面から取り組まなければなりません。
また、それは温室効果ガス2030年度に13年度比46%減という高い壁を超えるためにも必要です。
当然、その先の2050年ゼロカーボンにも。
現状がこのような混沌とした状態であることをひとまずお伝えさせていただきます。
そして、今後の工事契約に際しては下記について協議させていただく可能性があることをご了承いただく合意書の取り交わしが必要となります。
1.構造材等の樹種変更の可能性
2.納期遅延の可能性
3.価格変更の可能性
当然、私たちも最大限努力させていただいた上でのご相談となります。
こうなってしまった以上は、ピンチをチャンスに変えるべく、国産材利用を促進してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。