しなのいえ日記
軒先は低く
須坂市の新築2棟が上棟しました。
6月完成予定に向け、それぞれコツコツと木工事がスタートしています。
さて、今日は住まいのプロポーションについて少しお伝えしたいと思います。
住まいを眺めて、「ああ、きれいだなあ」と感じることはありませんか?
縦横のバランス、つまり幅と高さのバランスがいいと、美しく感じるのです。
安定感がある、と言ってもいいでしょう。
では、私たちが設計するときにどのようにしてこのプロポーションを実現しているか・・・。
答えは、「出来るだけ建物を低くつくる!」です。
これって、意外とむずかしいのです。
なぜか。
天井裏のスペースをギリギリまで少なくするから。
そもそも天井高も低くするから。
これを実現するためには、天井裏ダクトの位置等も細かく設計する必要があります。
一生懸命考えて、
考えて、
高さを抑えます。
すると、軒先も下がってきて、グッと落ち着いた外観になってくるのです。
小山の家です。南側の軒先を2300mm程度と低く抑えて、住まいと庭に一体感を与えます。
福島の家です。軒先は2400mm程度。こちらは沖縄のアマハジ(雨除けスペース)をイメージして設計しました。
低いうえに長い!
南側軒先の長さはなんと26m。
この軒の低さが生み出す安定感、現場に佇んでいただくと「ああ、なるほど」と感じていただけると思います。
しなのいえ工房はどんなふうに仕事を進めているのかも含め、現場をご覧いただくと分かりやすいので、ご興味のある方はお問い合わせください。