しなのいえ日記
穂高の家 構造見学会
暖かい冬が過ぎ、早めの花粉を感じる今日この頃です。
コロナ問題はいまだ収束の気配が見えず、我々の業界も様々な資材が間に合わない状況になりつつあります。
お客様に予定通りのお引渡しができるかどうか見通せない案件も出てきており、一刻も早い収束を願っております。
さて、今日は穂高の家について、ホームページ1/3完成見学会をしてみようと思います。
1/3ってことは進み具合が30%くらいってことで。
まずは外観。
安曇野の風景に溶け込む山小屋をイメージした、平屋ベースの切妻屋根が特徴です。
高さはいつも通り、出来るだけ抑えるよう一生懸命考えます。
お気づきかと思いますが、工事中の外観に新しいデザインが登場です。
足場シートに動物を・・・。
ちょっと心安らぐ現場風景になりますよね。
さて、外部は付加断熱が終了し、タイベックシルバーが施工されました。
このシートが張られた面を1次防水層といいますが、弊社ではここの防水についてかなりこだわりを持った施工をしています。
なぜなら、外壁で防ぎきれなかった、または何かのトラブルで外壁を乗り越えてしまった水分から躯体を守る役割があるからです。
後で見えなくなってしまう、やり直しができない部分なので長期間耐えうる納まりで施工します。
窓の下部に取り付ける水切にもこだわっています。
窓が壁より引っ込んで取付いているのがお判りでしょうか。
窓が壁より引っ込むと防水の納まりが格段に難しくなりますが、このドイツ製アルミ水切を使うことで壁下端から水分が伝わることもなく、長期間安心です。
次に軒桁部分。
軒桁は、外壁の一番上部にある構造躯体です。
屋根荷重を外壁に伝える役割があります。屋根が壁から飛び出た部分は軒桁がアラワシ(見える)状態で屋根を支えます。
デザイン上、この軒桁を見せたくない場合があるのですが(屋根を薄く見せたい)、そんな時はこんな構造でつくります。
なんとなくお判りいただけますでしょうか・・・。
現場は違いますが、こんな仕上がりになります。
軒桁が見えませんよね。
次は中へ行ってみます。
外壁の断熱気密工事が完了しています。
使用している気密シートはインテロ。夏と冬で性格が変わる、都合のいい(笑)シートです。
信州もだんだん暑くなっているので、夏型結露対策にはもってこい!
2階の斜天井下地ができています。
垂木下端にはタイベックが張られ、垂木が通気層となります。
タイベックから天井下地までBIB35K吹込400mm!
快適性は厚さが基本です。
きれいな現場も自慢の一つです。
丁寧に、仕事を進めます。
最後に。
最近、現場用階段を用意しました。
使ってみたら、とても具合がいい!
現場を安全に進めるためには必要な機材だと強く感じました。
次の工程は外壁やヒノキのフローリング施工ですね。
また、ご紹介していきますね。