しなのいえ日記
模型で検討する
長野県では新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除になりましたが、これから経済活動をどう着地させるのか色々と考えることが山積しています。
ビジネスのモデルが明らかに変わる局面だと思うのです。
今までお客様と当たり前のように行ってきたことができない・・・。
イベントやお打合せやセミナーなど。
今回はほんとに困りました。
今までWEBで打合せしたことはほぼなく・・・。
いや、ありました。思い出しました。
「小山の家」のオーナーさんは県外在住で建築を進めたので、「facetime」で2度ほど打合せをしました。
ただし、その時はオーナーさんはMac、私はiphone。電話のカメラで図面をお見せしながら打ち合わせをしたのです。
1回1時間くらいの打ち合わせでしたが、終わると手が疲れてること疲れてること・・・・。
iphoneて意外と重いですね。
いやあ、もっと早くzoomと出会っていたら楽だったのに・・・。
また、緊急事態宣言中、現在建築中のお客様から「skypeかzoom対応可能です」と
メールをいただきましたが、skypeは昔チャットで使ったことあるけどzoomって何?という感じだったのです。
しかし、人間切羽詰まると動くものです。
使ったこともない「zoom」を使い始めてみたのです。
すると・・・。意外に簡単でした。
何回かWEB見学会を行いましたが、オーナー様の多大なるご協力があり、大成功だと思います。
進め方ですが、私と見学者さんとオーナーさんで時間になったらスタートし、
私は事務所でオーナーさんに「ここを見せてあそこを見せて」と、お願いするだけ・・・。
(大変恐縮です)
見学者はオーナーさんに直接質問できる。
カメラマンがご主人で、建具など動かすのは奥様・・・。
素晴らしい連携のもと、メイン開口部のたくさんのレイヤ(障子や日よけ戸)を見ていただくことが出来ました。
また、電気代や建築費など、普段なら聞きづらいことも聞きやすいようでした。
(もちろん、お答えできない場合もありますが)
これ、なかなかいいじゃないか・・・。
これが私の感想です。
他にも契約済のお客様とzoomミーティングしてみました。
画面の共有が出来、ポインターで同じ場所を示すことも出来るし、線も描けます。
むしろ、移動時間と移動に使う燃料削減でエコじゃないか!
そして今日。
初めてzoomプレゼンさせていただきました。
当初は松本市から来社いただく予定でしたが、コロナの関係もあり、zoomで進めることになりました。
小さいお子さんもいらっしゃるので、そういう面でもラクだと思います。
さて、前置きが長くなりました。
私たちはプランを検討するときに模型をつくり検討しています。
それは、立体だからこそ確認できることがあるからです。
■全体的なデザイン
■隣家との関係
■敷地へのボリューム感
■建物以外の敷地余白部分のボリューム感
これらは模型でなければ分かりません。
手間はかかりますが、これを惜しむと出来上がるまで立体感がつかめないのです。
特に住宅地の場合は視線の交錯や採光の影響を受けそうな建物は必ずチェックする必要がありますので、そんな時にも模型は活躍します。
今日も模型をお見せしたら隣の建物のインパクトが結構大きいと理解していただいたようです。
その模型がこちら。
ちなみに性能は、Ua=0.26。年間冷暖房費は60,000円程度。
南側に隣家が迫っています。
こんな時は建物を振る(敷地に対して角度をつける)と視線を逃がすことが出来ます。
余談ですが、住宅地で南側が平屋だった場合、日当たりがいいからとその採光を当てにしてプランニングされる方がいるかもしれませんが、危険です。
将来平屋が取り壊され、2階建て(場合によっては斜線制限ギリギリの建物)が建築されるかもしれないからです。
採光が不利な条件になっても日照が確保できる設計としたいものです。
このように模型を使い、位置を変え、角度を変え、最適な設計を目指しています。
最後に。
これも余談ですが、事務所に打合せ用の新しいテーブルが届きました。
(今日来ていただくお客様にお見せしたかったのです)
私がイチオシの丸テーブル。JAZZ丸テーブルでググってみてください。
脚が引っ込んでいるので膝にあたらない!
これまたイチオシの椅子(カイ・クリスチャンセンデザインのNo.42やYチェア)と鉄板の組み合わせとなります。
ぜひ一度お尻で体感してみてください。
最後の最後に。
弊社の床壁標準断面をお見せします。
壁は断熱210mm!
こちらも一見の価値ありです。
(これも見せたかったので)