しなのいえ日記

焼杉ワークショップ

焼杉ってご存知でしょうか?

 

文字通り、杉の表面を焼いて炭化層をつくり、杉の耐久性を高めたものです。

 

焼杉は、日本の伝統的な外壁材で、古くから様々な地域で使用されてきました。


最近、人気が高まっていますが、メリット・デメリットを調べてみました。

 


【メリット】

表面を炭化させることで耐久性が高まり、長寿命

独特の風合いと色合いが魅力的

天然素材である杉を使用しており、環境への負荷が少ない

 

【デメリット】

汚れる

徐々に表面が剥がれてくる


 

表面のハガレは保護層がなくなるという点ではデメリットですが、風合いが増すという点ではメリットかと。

 


そんな焼杉を外壁に採用したい!というクライアントOさんの要望で外壁に焼杉を採用することになりました。


現在、市場で手に入る焼杉は機械焼きで、炭化層がそれほど厚くなく、スマートです。


一方で手焼きの焼杉も一部の工務店さんが使っており、炭化層が厚く迫力満点。


ところで、Oさんからは焼杉を採用したいだけでなく、なんと焼杉を焼きたいというある意味無謀なリクエストもいただきました笑

 


今年、飯塚豊さんとのコラボ案件で機械焼きの焼杉を初めて使用し、その際仲間の工務店に色々聞いた時に、その仲間は自分たちで焼杉を焼いたという話を思い出し、ワークショップの協力依頼をしたところ引き受けていただけることに。


本当に感謝です。


こうして焼杉ワークショップは開催されることになりました。


https://youtu.be/CVRi2JljC0I?feature=shared


焼き方は三角焼きといって、板を三角に組んで内側を焼く方法。


なので、まずは三角に組み立てます。


クライアント夫妻も組み立てます。

自分たちの住まいのための共同作業の始まりです。

 


組み立てたら、焼きます。

焼く準備から焼き上がりまでは動画をご覧ください。

https://youtu.be/Gmzue_UE574?feature=shared


この炎!

ど迫力でした。

 


もちろん、ずっと燃やしていると燃え尽きてなくなってしまうので、時間を測り、上下反転させて自分たちに最適な仕上がりとなるよう工夫します。


こちらが焼き上がり。


ど迫力のウロコ模様の焼杉が出来ました。


Oさん夫妻の活躍を動画でご覧いただけたでしょうか。


まるで職人笑。


次回のワークショップではアルバイトお願いしようかなと思っています笑笑

 


私が建築業界に入り30年経過しましたが、焼杉を焼いたのは初めてでとても貴重な経験をさせていただきました。

 


講師をお願いした須坂市の青木ハウジングさんには大変感謝しています。


また、そんな焼杉外壁を使ったカフェレストランが長野市若穂の『いまのま』


https://imanoma.com/


焼杉が見たいという方や美味しいコーヒーや食事を楽しみたいという方はぜひこちらはどうぞ。


ここの台湾カステラはフワフワで絶品です!


このブログを書いた人

設計・住宅アドバイザー

小嶋kojima

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