しなのいえ日記
スケルトンリフォーム(5) 耐震補強
家を丸裸にして、骨組みだけにしてしまう「スケルトンリフォーム」。
メリットは、耐震補強・断熱補強を新築以上の高いレベルで実現できるところです。 費用は新築よりも安く、いくつかの補助金受給の対象になる可能性があります。
さて、前回は雨漏りが始まった屋根瓦を撤去し、金属板葺きにすることで耐震補強にもなることを説明しました。 雨仕舞がしっかりしたところで、いよいよ耐震補強工事に取り掛かります。
ところで、何十年か前の住宅は南面に大きな窓がたくさん取り付いている設計が多いです。 裏を返すと、壁が少ない。 なので、地震に弱い。 さらに、筋交などが入っている耐力壁の配置バランスが悪いと、壁の量は足りていても倒壊してしまう場合がありますので、そこも確認しなければなりません。
解体工事が完了したところで、現状の土台や柱・梁の位置や断面を調査します。 また、仕口(梁同士の接合部)に適切な金物が使われているかも調査します。 そして、調査結果を図面化し、補強計算します。 その結果により、梁を追加したり、筋交を追加します。 これで、地震が来ても安心できる建物に生まれ変わります。
補強設計に基づき、柱や梁を追加します。 火打ちの数も不足していることが多いので、追加します。
新しい間取りにするためにどうしても抜かなければならない柱がある場合は、それに伴い別の箇所に柱や梁を設置します。