しなのいえ日記

女性の体格と椅子の話

しなのいえ工房の山本です。

今回は先日参加した、愛知県の家具メーカー・豊橋木工さんのセミナーのお話の続きです。


子ども用の椅子『UPRIGHT』に続いて、日本人女性の体格に合わせて開発されたダイニングチェア『PEONIA』をご紹介いただきました。

日本で販売されている椅子の多くが、日本人男性の平均身長(170cmくらい)を基準につくられているそう。いっぽう女性の平均身長は158cm。一般的な椅子に女性が座る場合、深く腰掛けると床に足がぺたんとつかず、浅く腰掛けると背もたれに背中がつかない。座面が大きいと太ももの裏やひざ裏が圧迫されて血行が悪くなったり、脚を組みたくなってしまう。かといって椅子の足を切っただけでは、テーブルとの段差が広がって余計に使いにくい……


私の身長がまさに158㎝なので、セミナーの内容にはうんうんとうなずいてしまいました。椅子に座って長時間きれいな姿勢を保つって、私にとってはほぼ筋トレです(笑)。


そこで豊橋木工さんの『PEONIA』は、平均身長、またはそれより小柄な女性が腰掛けてもよい姿勢が保てるように、座面の奥行きや角度、背もたれの面積まで計算されてつくられているそう。座ってみると確かに背中や腰が自然と伸びて、余計な力がいりません。足裏が床にぴたっとついて、しばらく座っても太ももの裏がしびれてくるような感覚はありませんでした。


会場には現在販売されている『PEONIA』のほか、さらに小柄な人向けに開発中の『PEONIA 147』も展示され、参加者がかわるがわる座り比べ。やはり体格によって座ったときのフィット感はだいぶ違うようでした。


『PEONIA』は、長野市青木島のアメニティーショップ・アイさんでも取り扱っているそうなので、興味のある方はぜひ実物を試してみてください。


このブログを書いた人

しなのいえ工房への
お問い合わせはこちらから