しなのいえ日記
吉村順三さんの言葉
皆さんは建築家の吉村順三さんをご存じでしょうか。
1908年生まれで、アントニン レーモンドに師事し、和モダンの住宅を多く手掛けた方です。
軽井沢にある自身の別荘「軽井沢の山荘」はとても有名ですね。
今日は吉村さんの言葉を紹介したいと思います。
「建築家として、もっとも、うれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見ることである。
日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感ぜられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか。家をつくることによって、そこに新しい人生、新しい充実した生活がいとなまれるということ、商店ならば新しい繁栄が期待される。そういったものを、建築の上に芸術的に反映させるのが、私は設計の仕事だと思う。つまり計算では出てこないような人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法によってあらわすのが、設計というものであって、設計が、単なる製図ではないというのは、このことである。」
同感です。
まだまだ未熟ですが、私たちもこんな気持ちで設計しています。
それではまた。