2016.04.27

耐震設計のありかた

耐震改修

熊本地震でまだまだ大変な避難生活を送られている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

被災地から離れている私たちは、直接支援に行くことが難しい状況です。そのかわり、私たちに出来ることをしっかりやっていかなければならない、と思うこの頃です。

 

今回の地震は、震度7クラスが2度も建物を揺さぶり、さらに何度も何度も大きな余震が建物を揺さぶりました。

その結果、建築基準法を守って建築されている住宅ですら大きな被害を受けました。

新聞の記事で、新築したばかりの住宅が大きな被害にあい、途方に暮れている方のインタビューを拝見しました。

 

なんで新築したばかりなのに大きく壊れてしまったのでしょう・・・。

 

そもそも、現行の建築基準法の考え方は、震度7程度の地震に倒壊・崩壊しないというものです。

これでは、命は守れるが住み続けることは難しい、という状況になってしまいます。

さらに、今回のように続けて震度7クラスの地震に遭っては、建物は耐えられません。

 

耐震基準で耐震等級というものがあります。

等級1は現行の建築基準法レベル。

等級2はその1.25倍の強さ。

等級3は同じく1.5倍の強さ。

 

等級3の家は震度7クラスの地震でも大きく損傷することはない(住み続けられる)レベルとなっています。

最近の新築では等級3を意識した設計をされるところが増えていると思いますが、まだまだ少数派ではないでしょうか。

強さが1.5倍になっても建築費が1.5倍になるわけではないので、そこには費用をかけたほうがいいと思います。

 

さらに。

 

もう耐震だけでは不十分ではないか・・・、という見方もあります。

制震や免震といった考え方です。

 

繰り返しの地震には、エネルギーを熱に変えて吸収する制震技術が有効だといわれています。

現在も耐震改修などでは使用するのですが、今後はもっと積極的に採用すべきだろうと考えています。

 

家は一生をかけて造る財産です。

大切な財産を守れるよう、建築基準法の基準も変える必要があるのではないでしょうか。

 

もし基準が変わるとしても、とても時間がかかります。

それまでは、個々の技術者が先導的に強い家を設計していく必要があるのだと思います。

 

命、財産を守るために。

 

 

 

【こじま】