暮らしの知識

17リノベーション、どこに頼むべき?

リノベーションイメージ写真

家づくりを検討する時、選択肢は新築だけとは限りません。
実家で同居をする予定だから、手を入れて2世帯で暮らせるようにしたい。
子どもが巣立って夫婦2人だから、1階だけで快適に暮らせるようにしたい。
新築よりお手頃らしいから、中古住宅を購入してリノベーションしてみたい。

でも、どこに相談したらいいのかわからない・・・というのが現状ではないでしょうか。
リノベーションの依頼先の選び方をお教えいたします。

リノベーションを頼むのはどこがいい?

リノベーションってご存じでしょうか?
名前は聞いたことがあるけれど、リフォームと一緒でしょ?なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

リノベーションとリフォームは全く異なります。
リノベーションの意味は”価値向上”。間取りを変えて暮らしやすくしたり、断熱や耐震などの性能を上げて快適に安全に過ごせるようにすること。それに対し、リフォームは”現状復旧”。壊れたトイレやお風呂などの設備を交換したり、壁紙を張りなおしたりするようなことと考えていただくと良いのではないでしょうか。
 

では、既存住宅をリノベーションしたいと思った時に、どんなところに相談するといいと思いますか?

 
ご依頼や相談先になるのは、工務店などの建設会社、リフォーム工事のみを行っているリフォーム専門会社などがありますね。
現在の新築レベルの性能(冬暖かく夏涼しい、快適で地震に強い)を手に入れたいと考えると、断熱性能や耐震性能の高いレベルの家づくりを得意としている会社さんにお願いするのが良いでしょう。
※今でいうと、HEAT20G2グレード、耐震等級3を目安にしていただくと信州では快適・安心して暮らせます。

今まで住んでいたお家は度重なる地震の影響などで柱や床がそれぞれの方向に傾いていたり、基礎などにひび割れが生じてしまっているのです。既存住宅の構造計算したうえで補強を行う指示をするなど、知識も重要ですが、柱の傾きを直したり、補強したり、職人さんの技術力も重要です。
リノベーションの現場では、図面には書いてあるけれど壊してみたら存在するはずの柱がなかった・・・なんてことがよくあります。このようなことから、リノベーションは新築を建てるよりも難しい=知識・技術力が必要ということを理解していただくと良いと思います。

リノベーションはどんな手順で進むのか?

では、リノベーションを行う際に、どのような手順で進んでいくのでしょうか。

まず、建物の現状を把握する必要がありますので、既存住宅の住宅診断(インスペクション)をする必要があります。住宅診断(インスペクション)は住宅診断士などの資格を持った建築士(インスペクター)にお願いしてくださいね。

住宅診断(インスペクション)で現状を把握したうえで、どこまで価値を向上できるのかを相談していくことになります。
ご予算の中で、何を優先してリノベーションすべきか、どんな暮らしをしたいのかをヒアリングしてもらい、間取りをどこまで変える事ができるのか、どの程度まで性能を向上することができるのか、をプロからご提案いただきながら、話し合っていくという流れになります。
しっかりと信頼できる会社さんと進めるのが一番ですので、ご検討する段階でリノベーションの施工実例を見たり、実際に建てたリノベーションのお宅を見せてもらったり、可能であれば施工途中の現場を見せてもらうといいと思います。

せっかくお金をかけて素敵なお家にしたのに、地震で倒壊してしまったり、冬は寒く、夏も暑くて仕方がないのは意味がないですものね。
リノベーションをご検討されている方は、ぜひ参考にされてみてください。

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