暮らしの知識
01無垢の床(無垢フローリング)のメリット・デメリットとは?
木のぬくもりの中で暮らしたい方に人気の、無垢の床(無垢フローリング)についてお話したいと思います。
無垢の床のメリット
無垢の床のメリットは4つあるのですが、1番のメリットは肌ざわりです。
床は日常生活の中で一番肌にふれる場所ですから、気持ちいいというのは重要です。
2つ目のメリットは調湿作用。
無垢材は、空気が乾燥すると水分を出して、湿気が多ければ湿気を吸収してくれます。
四季がある日本に、とてもよく合っていると言えます。
3つ目のメリットは香りが良い事。
特にヒノキの香りなんかは有名ですが、
無垢材にはアロマオイルにも使われる精油成分が含まれていて、
癒しを感じる天然の木の香りが楽しめます。
4つ目のメリットは経年変化(経年美化)を楽しめる事。
家はできた時が一番良い状態で、徐々に劣化していくと言いますが、
無垢は使えば使うほどツヤや味が出てくるんです。
これをしなのいえ工房では経年美化と呼んでいるのですが、
年数が経つごとに味わいが増していくので、
ますます住まいへの愛着が深まっていきますね。
無垢の木のデメリット
1つめは伸びたり縮んだりする点。
湿気に合わせて動く点はメリットでもありますが、冬は乾燥するためフローリングの間に隙間ができ、
夏は湿度が高くなるので元に戻るという性質がある事を理解しておいてください。
2つめは天然素材のため傷がつきやすい点。
質感を活かすために、表面にオイルを塗って使用していますが、少し汚れに強くなるというくらいで、材質が柔らかい木材であればある程、傷はつきやすいと言えます。
お手入れについて
デメリットにもある傷がつきやすいという点ですが、傷はある程度補修可能です。
お湯に浸したタオルを傷の箇所にあてれば、ある程度凹凸が目立たなくなります。
とはいっても、お子さんが小さい時期はどうしても傷が付きやすいので、
小さいうちはのびのびと過ごしてもらって、ある程度傷がつかなくなってきたら表面を削り、綺麗にするという方法もあります。無垢の床は1枚板なので少し削るくらいは何の問題もありませんし、削ることで真っさらな状態と変わらないようになります。これは無垢の床ならではの特徴です。
まとめ
無垢の床には必ず傷が付きます。
この傷を「味として捉えるか」、それとも「傷は嫌と捉えるか」。
この部分で「合う人」、「合わない人」が決まってきます。
傷が絶対嫌という人は、無垢の床を採用するのは止めておいた方が無難ですし、
反対に傷も味と感じるなら、ぜひ無垢の床も検討してみてください。
実際に無垢の床の上で生活すると、とても気持ち良くて、無垢の床無しでは生活できなくなりますよ。