暮らしの知識

22いつが建て時? 物価上昇と住宅ローン金利

「物価上昇」「値上げ」という言葉を聞かない日がない昨今。
家づくりにもその影響は確実に及んでいます。
2024年に日本銀行がマイナス金利政策を解除した影響で、住宅ローンの金利も上昇傾向にあります。
こうなると、気になるのが家の建て時。
金利上昇局面では、家づくりは慎重に考えたほうがいいのでしょうか?
長野市のモーゲージプランナー・小野雅朗さんに聞いてみました。

しなのいえ工房(以下 しなの)
2024年はニュースを見ていると「日銀の金利政策」という言葉がよく出てきました。この「金利」って住宅ローンにも関係がありますよね?

モーゲージプランナー・小野さん(以下 小野)
そうですね。日銀は「銀行の銀行」なので、銀行にお金を貸す金利を決めています。これを「政策金利(短期金利の誘導目標)」といって、住宅ローンでいうと「変動金利型」の商品の金利に影響を与えるものです。
2023年までは景気をよくするために、日銀は短期金利をほぼゼロにする「ゼロ金利政策」をとっていました。それでも目標の景気までは到達しなかったので、さらに積極的な「マイナス金利」になりました。
以前は銀行が日銀にお金を預けると「利子」が付いてお金が増えたんですけど、マイナス金利では預けるのに「手数料」がかかるので、かえって損。だからどんどん貸し付けを行って、世の中のお金を動かしなさいよ~って誘導です。なので変動金利型の住宅ローンも「歴史的な低金利」なんて言われるほどだったんですね。

しなの
これまでが異常なほど金利が安かったんですね。

小野
そうです。物価上昇の動きを受けて2024年の3月にマイナス金利政策が解除された影響で、固定金利型・変動金利型とも、確かに上昇局面にあります。それでも2025年4月時点の日銀政策金利は0~0.1%なので、以前の「ゼロ金利政策」時と同じですね。
日銀の政策だけで決定されるわけではないのですが、ここ数年で住宅ローンの金利がびっくりするほど急激に上がることはないだろうと思います。

しなの
なるほど。金利の動きに一喜一憂するより、堅実な資金計画を立てたほうがよさそうですね……

小野
そうですね(笑)。住宅ローンで注意しなければいけないのは、むしろ「店頭の表示金利」と「実際に貸し付けを受ける時の金利」の差です。

しなの
店頭の表示金利では借りられないんですか?

小野
はい。実際に住宅ローンを借りる際は
・団体信用生命保険の特約
・一部の事務手数料 ※金融機関による
・保証料
が金利に上乗せされます。

逆に
・借り入れる金融機関に給与振り込みや公共料金振替の口座を持っている
・建てる住宅に省エネや耐震など特定の住宅性能がある
など、金利が割り引かれるケースもあります。

いずれも、借りる金融機関や契約内容によって、最終的な金利は変わると覚えておきましょう。

しなの
よくわかりました。今は金利の上昇よりも、建築にかかるコスト上昇のほうが影響が大きそうですね。

小野
そうですね。物価が上がっているということは、家を建てる材料代や職人さんの人件費が高くなっているということです。
住宅ローンで借り入れできる額が変わらないのに、建築費が高騰したら……建てられる家の広さやグレードが変わってしまいますよね。金利をいかに抑えるかも確かに大切ですが、ちょっと広い視野で家づくりの資金計画を立てられることをおすすめします。

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