しなのスタイル実例集
まんなかの家
物件情報
- 所在地
- 小布施町
- 家族構成
- 夫婦+子ども2人
- 延床面積
- 116.75㎡(35.25坪) 倉庫8.69㎡(2.63坪)
- 耐震等級
- 耐震等級3
- Q値
- 0.87W/㎡K
- Ua値
- 0.23W/㎡K
- 暖房負荷
- 27.2kWh/㎡
- 冷房負荷
- 14.6kWh/㎡
- 冷暖房
- エアコン/パネルヒーター
「まんなかの家」のオーナーは、しなのいえ工房の社員大工Hさん。
入社前は他のビルダーの現場でも仕事をしていましたが、しなのいえ工房の家づくりや社風に共感し、スタッフの一員となって10年以上になるそう。
「自分で言うのもなんですが、お施主さんとよく会話をする会社だと思います。設計担当だけじゃなく、現場の職人たちも。しっかりコミュニケーションを取って、工事をていねいにやる。基本的なことかもしれませんが、自分が施主の立場になって、改めて“いいビルダーだな”と感じました」
自然や生き物が大好きなHさん夫妻。
結婚当初は長野市内で戸建ての借家に住んでいましたが、二人の娘さんを土に触れられるのびのびとした環境で育てたいと、小布施町に土地を購入。Hさん自らが木工事の主担当となり、しなのいえ工房での家づくりがスタートしました。
家づくりにあたってHさん夫妻が大切にしたのは、
① 家のどこにいても、幼い子どもたちの様子がわかるようにする
② 将来、高齢になった親と同居できる間取りにする
③ 生活用品から趣味道具まで、どこに何を収めるか計画だてた収納を設ける
④ リビングから見える場所に、生き物が遊びに来るような庭をつくる
の4点。
「耐震や断熱といった性能面が優れているのはよくわかっているので、あとは自分たちの生活にどんな空間が必要なのか?を、設計と話し合って決めていきました。自分はどちらかと言うと“造る側”で見てしまうので(笑)、“実際に生活する人”として妻の意見を大切にしました」とHさん。
その言葉どおり、買い物後は玄関からパントリーを抜けてキッチンへ入れる“片付けカンタン”動線、連絡帳などちょっとした書き物もできる広めのキッチンカウンターに、お子さんたちが自分で登園の支度ができる棚を付けるなど、子育て世代の日常を考えた機能がいっぱい。
「キッチンからリビングや二階のプレイルーム、庭のデッキが見えるので、子どもたちの様子がよくわかって安心です。私の目が届くところに、子どもたちの居心地が良い場所をつくってくれたのだと感じます」と奥様。
キッチン棚や洗面台、リビングに造り付けのソファーなども、ひとつひとつがHさんの手によるもの。既製品に頼らず、実際の生活に合わせて誂えられた造作家具たちが、いっそう優しい暮らし心地を生み出しています。
ところで、H邸はしなのいえ工房初となる「断熱等級7」の性能を実現。
同社の標準「断熱等級6」と比較して室内環境やランニングコストのデータを取り、性能向上の研究にもひと役買っています。
「以前の借家は本当に寒くて。ファンヒーターの温度表示が室温が低すぎてError表示になったり、結露で家具や布団が傷んだりと大変でした。真冬にこの家へ越してきたけれど、薄着でも全然寒くないんです。子どもをお風呂に入れる時も“湯冷めして風邪をひいちゃう!”と慌てないでよくなりました」と奥様。断熱性能の高さを肌で感じているそうです。
造り手であり、施主でもあるという経験をしたHさん。
自ら建てた家に暮らすことで、新たな気付きがあったといいます。
「実際に住んでみたら、しなのいえ工房の設計思想がこれまで以上に深く理解できました。窓の位置や庇の向きひとつでも、日光や雨の当たり方、見える景色まで突き詰められていて、“ここまで考えていたのか~!”って(笑)。今回の経験を、これから手掛ける建物に生かしていきたいですね」