しなのスタイル実例集
ロッカクの家
難条件の敷地でも、六角形で暮らしのワクワクと心地よい窓辺を叶える家
物件情報
- 所在地
- 松本市
- 家族構成
- 夫婦+子ども1人
- 延床面積
- 97.42㎡(29.41坪)
- 耐震等級
- 3
- Q値
- 0.89W/㎡K
- Ua値
- 0.22W/㎡K
- 暖房負荷
- 27.8kWh/㎡
- 冷房負荷
- 8.9kWh/㎡
- 冷暖房
- エアコン
2025年、松本市南部の幹線道路にほど近い住宅街に、まるで箱船のような六角形の木の家が完成しました。
船の舳先にあたる西側は、周囲を家に囲まれた敷地で唯一、一階に日光があたる場所。貴重な日差しを早い時間から室内に取り入れられるよう、家の形を四角ではなく六角にして壁を2面増やし、そこに天井から床までの大きな掃き出し窓と、庭につながるウッドデッキを設けています。
「ロッカクの家」が建つ敷地は、市内で働くNさん夫妻が、お互いの通勤に便利なエリアで家を建てようと、一年以上の時間をかけて出合った場所。50坪ほどの敷地の二面が道路に面し、南には背の高い家がありますが「しなのいえ工房の方にここを見てもらい、自分たちの希望が叶いそうだとGoサインが出たので。あとは、この土地に合うようにお任せしますと依頼したら、六角形の家になりました(笑)」とNさん。
Nさん夫妻の希望は
・老後を考えて1階リビング
・日当たりのいい室内
・車3台分の駐車スペース
・子どもがのびのびと遊べる室内
そして、断熱等級6以上の高性能でした。
家づくりの勉強をする中で住宅の断熱性能に着目したというNさんは、よく見ていたYoutubeで新住協(新木造住宅技術研究協議会)の会員リストにしなのいえ工房を発見。断熱等級6の環境を体験しようと、完成見学会に参加してくださいました。「室内の暖かさ、木の家の質の良さにとても感動したんです。企業としての姿勢にも信頼がおけて、土地を買うより先に依頼を決めました」
土地の購入前から家づくりのパートナーを決定することには、大きなメリットがあったと言います。「家の性能はもちろん、具体的な段取りや費用について相談することができました。依頼を決める前にライフプランシミュレーションをして、将来の収入と支出から、いくらまで家づくりにお金をかけられるか把握できていたので、この土地を見つけた時もすぐに手を挙げることができたんです。ほかにも購入希望者がいたみたいなので、素早く意思決定できたのがよかったと思います」
こうして、Nさん夫妻の家づくりは本格スタート。
六角形の建物は基礎、構造、断熱、内装と工事のあらゆるステップで職人の技量が問われる高難度な現場でしたが、性能・施工精度に一切の妥協なく、無事竣工となりました。夫妻も床のオイル塗装を自力で行うなど家づくりに参加。かかわる人たちが全力で「いい家」を目指し、ロッカクの家が完成したのです。
1階は東側の玄関から西のリビングまで、六角形の形を生かして視線の抜けるワンルームに。大きな窓から入る光が天井へと広がり、室内を明るく照らします。夫婦で料理ができる広いキッチンと丸テーブルのダイニングをメインに、壁際にカウンターデスク、対面には造作ソファーと北アルプスを望む小窓のある「たまり」の場を設け、家族めいめいが居心地のいい空間となりました。
2階には家の形状を生かし、東西に野球のホームベース型の寝室・子供用個室を配置。普通の部屋より角が多いぶん、収納もゆとりがあります。中央にはバスルームとランドリー、造作の洗面コーナーを設置。周囲からの視線が気になるプライベートな動線は二階に集約し、ストレスのない環境に整えました。
屋外には自転車用の収納と駐車スペース、リビングから庭へつながるウッドデッキ、緩やかに隣家との境をつくる植栽を設置。住宅街でも陽ざしや季節の移ろいを感じられる外構になっています。
「これまでは庭に興味がありませんでしたが、室内からこんな景色が見えるならいろいろ挑戦してみたいと思ってます。家の中は申し分がないくらい快適な環境なので」と語るNさん。
その笑顔の後ろに建つ新居がまるで、心豊かな日常を運ぶ船のようにも見えるのでした。