しなのスタイル実例集
まんなかニワ
暮らしのまんなかに、笑顔と季節の彩りがある住まい
物件情報
- 所在地
- 佐久市
- 家族構成
- 夫婦+子ども1人
- 延床面積
- 106.78m²
- 耐震等級
- 3
- Q値
- 0.99W/㎡K
- Ua値
- 0.23W/㎡K
- 暖房負荷
- 33.7kWh/㎡
- 冷房負荷
- 9.5kWh/㎡
- 冷暖房
- HR-C
2025年春、佐久市に完成した「まんなかニワ」。
東西に長い敷地を生かし、道路に面した西側からガレージとアプローチ、続いて雑木と山野草の主庭、そして建物を配置した奥行きのある佇まいが、道行く人の目をひきます。
浅間山を背にした段丘の上にある敷地は、野菜畑の向こうに八ヶ岳を望む絶好のロケーション。ただし正面から容赦なく西日が差し込むため、心地よい家づくりには工夫の必要な場所でした。「まんなかニワ」の外構は、強い西日や道路からの視線をやわらげるべく、ゆとりをもって計画されています。
お施主様は料理や音楽、アウトドアなど多彩な趣味をお持ちのNさん夫妻。
これまでは賃貸住宅にお住まいでしたが、日常をストレスなく過ごすことは難しかったといいます。
「スパイスカレーが好きで調味料や道具もたくさんあるんですが、マンションのキッチンが狭くて。思うように料理ができないのがとても嫌でした。子どもが生まれてからは周囲への気配りも必要だし……実家に子どもを連れて行ったら、一軒家だからのびのびと遊べるじゃないですか。それを見て、自分たちも家を持とうと決めました」と奥様。
広さを重視していたため、当初は「新築」と「中古住宅を購入してリノベーション」のどちらも検討していたそう。情報を集めだしてすぐに訪れたしなのいえ工房のリノベーション見学会(浅間と蓼科がつながる家)で、Nさん夫妻の家づくりは大きく前進することになりました。
「それまで家の素材や居心地などは具体的なイメージがなかったんですが、見学したおうちは床がカラマツの無垢板で。初めて行く場所は得意じゃない子どもが、この床きもちいい~ってごろんと寝そべったんですよ。ふだんなら抱き着いて離れないうちの子が、場所見知りを忘れるくらい気持ちいいの⁉ って本当に驚きました」
お子さんの反応も相まって、木の感触や香り、高性能リノベーションを施した室内の居心地がすっかり気に入ってしまったというご夫妻。
「この環境が手に入るなら、もう他の建築会社は見なくていいねと。新築でもリノベでも、しなのいえ工房さんなら絶対後悔しないと思えました」とNさん。
折よく現在の土地が見つかったことで、「まんなかニワ」プロジェクトは本格的にスタート。
新居にほしいものとしてご夫妻が挙げたのが、
・木のぬくもりが感じられる空間
・家族の顔を見ながら料理ができる広いキッチン(スパイス収納付き)
・体に優しくて暖かい環境
・敷地の北側にそびえる浅間山をゆっくり見られる間取り
でした。
初期プランでは浅間山を望む2階の北東角にバスルームを設ける案も出ましたが「景色が見られる時間帯に、ゆっくりお風呂に入るライフスタイルじゃないね……」と再検討。結果として「まんなかニワ」の特別な空間となる、二方向の窓と造作ソファーを設えたセカンドリビングが生まれました。
キッチンは壁付けのコンロと、カウンターを兼ねたシンク付き作業台のⅡ型タイプを造作。ダイニングの上部は吹き抜けにして、木目の美しい二階天井を見せる間取りにしました。
また、風や音を出さずに家の各部屋を冷暖房できるパネルヒーター「HR-C」や、まぶしい西日と過剰な日射熱を遮るための屋外電動ブラインド、建物の構造を繰り返しの地震から守る制震ダンパー「エボルツ」、太陽光発電など設備も充実。
どんなときも安心して快適に暮らせる住まいとなりました。
「設計の打ち合わせで、キッチンひとつ取ってもこんなふうに使いたい、こういう動線で動きたいって細かい要望をたくさんしたんですよ。それに対するレスポンスが早いし、技術的に可能かどうかも率直に言ってくれる。技術者としての姿勢に信頼がおけましたね。工事中の現場にもよく足を運びましたが、大工さんがいつでもていねいに対応してくれて。完成したのはすごく嬉しいですが、もう家づくりが終わっちゃうんだ……と、今ちょっと寂しいです(笑)」