しなのスタイル実例集
繋ぐ家
物件情報
- 所在地
- 塩尻市
- 家族構成
- 夫婦+子ども2人
- 延床面積
- 113.41㎡(34.30坪)
- 耐震等級
- 耐震等級3
- Q値
- 0.93W/㎡K
- Ua値
- 0.28W/㎡K
- 暖房負荷
- 28.1kwh/㎡
- 冷房負荷
- 6.6kwh/㎡
- 冷暖房
- エアコン
「繋ぐ家」は夫婦と子ども2人で暮らす34坪の2階建ての住まい。
Aさんの実家には、祖父母が建てた築50年の母屋と、父が建てた築20年の離れが建っていた。古くて大きい母屋はほとんど使われておらず、離れに母とAさん家族が同居していた。
築20年の住まいでも、冬になると必ずといって悩まされる結露。しまいには凍り、窓が開かなくなってしまったり、起床時には室温が5℃しかなかったりと、とても快適とはいえない生活だった。
上の子どもが小学校に上がるのを機に母屋を壊し、本格的に家づくりを考えてみようと動き出したAさん。
「最初は性能に重きを置いておらず、"デザインの素敵なところで家を建てたい”と考えていたんです。家づくりの勉強をしていく中で出会った本に、『性能の数値を開示している会社が良い』と書いてあり、デザインも良く、性能も高い家を建てている会社で家づくりをしようと決意。
色々な住宅会社さんに話を聞くと、とても暖かい家ですよとお話されているのに家の性能を数値化できていなかったり、標準仕様の窓がアルミ樹脂複合サッシだったり…という事があったという。「新築なら暖かい家に住めるものだと勝手に思っていたのですが、新築だからといってどの家も性能が高いわけではないのだということがわかりました」。
しなのいえ工房のHPに家の性能を表す数値(Ua値やC値、耐震等級など)が出ていたので、まずは話を聞いてみたいと相談に。その後、資金計画のためにライフプランシミュレーションに進んだ。
「当初は家を建てるために、とにかく仕事を頑張るしかない!と思っていました。しなのいえ工房さんにライフプランシミュレーションをしていただいたおかげで、使う材料次第で建てた後のメンテナンス費用がどの程度異なるのか、性能の違いで冷暖房費がどれだけ違ってくるのか、自分たちはどこまで費用をかけても大丈夫なのか等、知ることができ、本当に勉強になりました」
Aさんがしなのいえ工房に決めた理由は、性能とデザインが両立できていることと、スタッフの誠実さ。「お金の話をはじめ、自分たちの悩みを話した時に、どんな方法がよいのかを自分たちと同じ立場になって考えてくれて。子どもたちもスタッフの皆さんのファンになり、見学会や打ち合わせの前に会えるよと伝えると喜んでいたんです」そんな子どもたちの様子も相まって、しなのいえ工房で家を建てる事に決めてよかったなと感じているという。
設計計画の段階でAさん所有の敷地が調整区域のため、新たに別棟で新築することができないということが判明。現在暮らしている離れに増築する形で計画を進めることになった。離れと新築を繋ぐ際に渡り廊下部分でエキスパンションジョイントを採用。※エキスパンションジョイントは、構造の異なる建物同士の地震や温度変化による伸縮を吸収し、建物のダメージを最小限にするというメリットがある。
「繋ぐ家」は東に敷地内の大きなケヤキ、西に鉢盛山の景色を楽しみながら、老後は1階で生活が完結できる住まい。
吹き抜けのあるLDKには、ヌックや和室などゴロゴロしたり、こもったりできる寛ぎスペースを確保。また、キッチンにはA夫人の好きなパンやお菓子作りを気兼ねなくできる広々としたキッチン作業台、2階のウォークインクローゼット部分にAさんの趣味であるレザークラフトの作業スペースなど、それぞれの好きが叶えられる箇所も取り入れた設計に。
「開放的+のびのびと暮らせるというテーマを叶えてもらえました。しかも、いい景色が見られる位置に窓を設けてもらったので、自然を感じながら豊かに暮らせそうです。きっと家の中が快適なので、庭先で子どもたちと遊んだり、BBQしたり、アクティブにも過ごせるだろうし、新しい家での暮らしにワクワクしています。」
Aさんが生まれ育った場所から見える景色を、快適な住まいを、次世代に繋いでいく…。繋ぐ家と共に新たな歴史が刻まれていくことだろう。