しなのスタイル実例集

結ぶ家

結ぶ家外観
結ぶ家リビング
結ぶ家外観
結ぶ家リビング

物件情報

所在地
長野市
家族構成
夫婦
延床面積
97.72㎡(29.5坪)
耐震等級
耐震等級3
Q値
1.19w/㎡K
Ua値
0.29W/㎡K
暖房負荷
43.0kwh/㎡
冷房負荷
11.0kwh/㎡
冷暖房
エアコン

善光寺の街並みに佇む「結ぶ家」。

当初一人暮らしだったAさんは、資産価値の下がりにくい駅近2-3LDK中古マンションを購入する計画を立てていた。中古マンションの内覧のついでに至近距離で売りに出されていた軽量鉄骨コンクリート造の中古住宅を見学し、「これを満足できる温熱環境までリノベーションしたらいくらかかるのだろう…?」と疑問を持ったのがAさんの家づくりのはじまり。
窓の多い軽量鉄骨コンクリート造中古住宅を購入し、快適な環境へリノベーションするための費用を考えると、コンパクトな土地+建物での新築もありかもしれない…と、狭小住宅関連の本を読み漁ったという。狭小住宅というと狭いとか住みづらいといったネガティブなイメージを想像する人が多いかもしれないが、Aさんは「小さい家に色々と機能が詰め込んで…というロマンに自分の"秘密基地を愛する子どもの部分”を刺激される気がします」と笑顔で話してくれた。

住宅を「買う」ではなく、「建てる」選択肢が出たところで、読書による家づくりの勉強がスタート。温熱環境については断熱の鬼と言われている松尾和也先生の書籍、設計やデザインに関しては小さな家づくりの達人である伊礼智先生の書籍を読み、快適に過ごすためには断熱などの施工技術が重要であること、コンパクトな土地+コンパクトな建物でも建築の力で豊かに暮らせることを学んだ。本を通してではあるが、この2者との出会いがAさんの家づくりの判断軸になったともいえる。

Aさんの住宅会社探しのキーワードは3つ。1つめは住宅性能の勉強をしている"新住協”の会員であること、2つめは名だたる建築家が審査員を務める"日本エコハウス大賞の入賞歴があること”、3つめは松尾先生や伊礼先生のセミナーの受講歴をホームページ・ブログ等で公開していること。この3つの条件のどれかに当てはまる工務店の物件見学をする中で、「安全で暖かく、意匠的に優れ、資産価値が下がりにくい家で暮らしたい。そして、毎日目にするものだから、綺麗なものを見て暮らしたい」という自分の気持ちに気づいたという。数社を検討する中で、客観的に判断できる断熱性能(Ua値・C値等)に優れ、日本エコハウス大賞の入賞歴があり信頼できるプロからの評価を受けていること、見学の際に生活空間設計や意匠性を蔑ろにしない志を感じた事から、しなのいえ工房との家づくりを進めることに決めた。

家づくりの検討中に、結婚が決まったAさん。「生活スタイルが確立してからの結婚でしたので、適度な距離感を保ち、夜勤時など家族の睡眠を妨げず、皆が健康で快適に過ごせる場所にしたいという事と、一緒に暮らす猫にもなるべくストレスを感じさせず、猫が20歳まで長生きできる家を目指したいとお伝えしました。また、綺麗なものを見て過ごし、街にも美しく豊かな光景を提供したい」という想いをしなのいえ工房に伝えた。

そんなAさんの想いを汲んでしなのいえ工房が提案したのは、30坪の2階リビングの住まい。長野市善光寺界隈の人通り・車通りがそれなりにある環境でプライバシーを確保しながら、窓から里山を望むことができる。コンパクトな住まいでも、20畳ほどのLDKを確保し、ベンチやデスク、ソファなど居場所をたくさん作ることで家族との適度な距離を保つことができる設計だ。
一方1階にはインフィニティチェアの置けるインナーテラスを用意した。インナーテラスは塀と庭木の緑によって守られ、網戸を張ったガラリ戸の内側で、虫や外部の視線を気にせずに、猫と一緒に外気浴を楽しむことができる。さらに、キャットウォークや上下階に設けられた猫のトイレスペースなど、猫にストレスを感じさせない工夫も随所に散りばめた。また、2階リビングは老後に2階にあがれなくなるのでは?というAさんの不安に対応し、エレベーターの増築箇所を想定して構造を決定するなど将来の選択肢とした。

「老後の事を考えた際、階だけでコンパクトに暮らす…というのもロマンを感じますが、2階リビングの窓が良すぎるのでエレベーターを増設したくなる気がします。この家で経済的にも、物理的にもストレスなく安心して暮らし、庭の緑や、駐車場にキッチンカーを招くなどして、街にも豊さを還元できたらいいなと思っています」とAさんは楽しそうに語ってくれた。

完成は2022年10月中旬。完成をお楽しみに。

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