暮らしの知識

19注文住宅は立体パズル⁉ トータルで質の高い家をつくるには

住む人の希望に合わせて一棟一棟設計・施工する注文住宅。
これから家づくりを始める方の中には、いろいろなアイデアや好みのデザインを集めたり、スクラップノートを作ってイメージを膨らませている人も多いことでしょう。

ひとつひとつの要望を余すことなく形にできればもちろん素晴らしいのですが、現実の家づくりはなかなか思う通りにはいきません。
ときには「オーダーメイドなのに、どうして自分の希望が通らないの?」と感じることもあるでしょう。
今回は、注文住宅づくりのパートナーとなる建築士が『設計時に考えていること』をご紹介します。

細部までこだわった間取り、オンリーワンなデザイン……住む人のライフスタイルを表現できる注文住宅は、家づくりの醍醐味にあふれています。
いっぽうで「要望の優先順位を聞かれるけど、それって決めなきゃいけないの?」「工事が始まってから、思いついて変更を依頼したらスムーズにいかなかった」など、設計担当者(建築士)とのやり取りに戸惑いを感じる人もいるかもしれません。

注文住宅の設計には、お施主様の要望以外に
・人が住むための安全な構造
・断熱や気密などの性能
・日当たりや隣家との距離など、敷地の制約
・それらにかかわる法律、条例
・建築予算
・お引渡しまでのスケジュール
などの条件をすべてクリアする必要があります。

さらに
・年齢を重ねても暮らしやすい動線
・誰にとっても居心地のいい空間
・家の内外から見て美しいデザイン
・住むうちに変化する家族構成やライフスタイル
・サイズの決まった家具や家電の配置
・将来のメンテナンス
なども考えなければなりません。

まるでキューブ型パズルのように、家づくりで一つの要素を加えたり変更するには関連する事柄がちぐはぐにならないよう、整合性をとる必要があるのです。

建築士はこうした複雑な条件を整理し、優先順位を示し、トータルで質の高い家をつくることが役割。
仮に『お施主様の要望』というキューブ型パズルの一面だけが完璧に揃っても、そのほかの面が崩れていては、長い目で見ると『暮らしやすい家』とは言い難いからです。

限られた予算のなかで何を最も優先して実現すべきか、ていねいに紐解くこと。
そして見た目だけでなく、建物の性能や肌で感じる暮らし心地を統合して、高いレベルでカタチにすること。
誠実な建築士は、お施主様とのコミュニケーションを通して常にベストな答えを模索しています。

大切な家づくりには、ぜひそんな姿勢で向き合ってくれるパートナーを選んでいただきたいと思います。

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