しなのいえ日記

リノベーションでどこまでできる?

まだまだ寒い日が続きます。


 


長野市の今朝の気温はー5℃。


 


 


快晴ですが、その分放射冷却で寒いのです。


 


 


 


 


さて。


 


 


今回のテーマは、リノベーションでどこまでできる?


 


 


まあ、予算が潤沢にあれば建て替えで新築という選択がよろしいかと。


 


 


 


そうでないので、リノベを真剣に考える。


 


 


 


結論から言うと、費用対効果が最大になるように考えましょうということ。


 


 


いかに少ないコストで大きな効果を得られるかがポイントです。


 


 


 


 


手を付ける順番は以下の通り。


 


1.(耐震)


2.窓


3.天井


4.床


5.壁


 


 


耐震が一番最初だけど()でくくられているのには訳があります。


 


 


耐震はもちろん命を守るために重要なので、必須項目。


 


 


しかし、予算がそれによって大きく削がれてしまうことも事実です。


 


 


断熱改修やリノベ部分の手を付ける部分だけ耐震改修する場合も多々あります。


 


 


リノベーションは1000万円オーバーの大きな投資となるので、地震で家に住み続けることが出来なくなることは大きな損失となります。そういうことを十分に説明した上で、耐震に手を付けないという選択をクライアントがするのであればその考えを尊重します。


 


もちろん、出来るだけ予算がかからずに補強できる箇所はやりますが。


 


 


 


耐震って、お金かけても効果を体感できる場が稀にしかないので、どうしても予算がつきづらいカテゴリーですが、私たちも今以上にその重要性を伝える努力をしなければなりません。


 


 


 


 


 


 


次に窓。


 


 


これは何度も申し上げていますが、家から熱が逃げる最大の部位は窓だからです。


 


 


そして、LowEペアガラスの内窓をサクッとつけるだけであっという間に環境が変わります。


 


その先は樹脂トリプルへ窓交換。


 


 


 


予算や大きさ、方角によって施工方法を決めています。


 


 


 


 


 


 


 


そして、天井。


 


 


熱は上に逃げるので、家にふたをするイメージで。


 


 


内装を何もいじらずに天井裏に断熱と気密の処置をするだけで環境が変わります。


 


 


人間が入って作業ができる空間があることと真夏でないことが条件ですが・・・。


(真夏の小屋裏ってサウナみたいでとても仕事ができる環境ではないのです)


 


 


 


 


 


 


 


さらに、床。


 


 


こちらも床下空間があれば室内をいじらずに断熱改修することが可能です。


 


作業空間が狭いため、スリムで体が柔らかいスペシャリストがいると結構低い床下空間でも施工していただけますが、要相談。


 


床下が無理なら床上に断熱補強を展開するパターンもあります。


 


この時、床下から壁に通じる経路を塞ぐ必要があります。


 


 


いわゆる、気流止め。


 


 


これで壁内の空気を静止させ、断熱材が効くようになるのです。


 


 


 


 


 


 


最後が、壁。


 


 


予算があれば付加断熱しましょう。


 


 


外壁が傷んでいる場合も、付加断熱のチャンス。


 


 


外壁を再塗装する代わりに付加断熱して新しくメンテナンスにかがかかりづらい外壁に変更する。


 


 


 


以上のように進めていくと、無駄なく最大限の効果が得られるリノベとなり、新築以上の性能にすることも可能というお話でした。


 


 


 


 


 


ところで、今月長野市にオープンする【綾なすいえ】モデルのリノベーションショウホーム「Tongari hut」では、壁210mm、天井は400mm断熱しました。


が、床下空間が狭くて床断熱が私たちの新築に比べて弱いです。


(通常は大引間90mmと根太間50mmのことろ、根太間だけの部分がある)


ちなみにUa値はビフォーアフターで1.64→0.31。


 


 


 


 


 


温度を測ってみると、なるほど。


 


ショウホームは温度測定をするので、今後の考察などメルマガでお伝えできればと思います。


 


 


 


 


 


 


 


 

このブログを書いた人

設計・住宅アドバイザー

小嶋kojima

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