2020.09.04

パネルヒーター1台での全館冷房

スタッフブログ

暑い夏が終わったと思ったら、早くも台風の心配です。

 

 

本当に極端な気象になってきました。台風10号での被害がないことを祈ります。

 

 

 

今日はパネルヒータでの冷房について。

 

 

去る8月30日に住まい見学会@八幡の家で2組のお客様をご案内させていただきました。

 

 

その際、パネルヒータ冷房での室内環境を計測するとともにオーナー様に住み心地をヒアリングしてきました。

 

 

 

 

外観。この日の最高気温は35℃でとても暑い一日でした。

 

 

 

 

吹き抜けがあるリビングに1台だけ設置したパネルヒータは冷暖房兼用です。パネルの高さを2階床から900mm上げて、2階にも輻射熱が届くよう設計しました。

このほか、脱衣室に暖房専用のタオル掛けヒータを1台設置しました。

 

 

 

 

ここで、八幡の家の冷暖房計画についてご説明します。

 

 

 

暖房の理想は「寒いところをなくす」という考えです。

 

温熱計算をすると分かるのですが、どんなにいい性能の窓(トリプルガラスの樹脂サッシなど)を採用しても壁より断熱性能が低いです。

 

たとえばこの家で採用しているエクセルシャノンのトリプルガラス(ESクリアスーパー)サッシはUw=0.89ですが、これと同等の性能は高性能グラスウール16Kなら40mm厚となります。ちなみにUw=2.33のアルミ樹脂ペアガラスサッシはなんと16mm厚です。

 

この家は付加断熱含め壁の断熱厚さが210mmとなっていますので、壁と窓の熱の逃げにくさを比較すると5倍程度の違いがあります。

 

やっぱり窓が弱いよねえということで、基本は熱源を窓ごとに窓の下部に設置するのが理想なのです。

 

 

しかし、付加断熱と樹脂トリプルガラスサッシで基本性能がしっかり上がっているので(Ua=0.3)、パネルヒータを減らしてもおおよそいけるのです。

 

 

ただ、冷房は暖房ほど全体への廻り方がよくなく、どれほどの環境になるのかは手探りでしたが、エアコンの気流感や乾燥感が気になるとのオーナーの要望もあり、チャレンジしてみました。

 

 

 

 

ところでパネルヒータの冷房とエアコンの冷房の違いは何でしょう。

 

エアコンでの冷房が過度に除湿となってしまうのに比べ、パネルヒータでの冷房は程よい除湿で必要以上に湿度が下がり過ぎないのが特徴です。

 

気流もないので、イメージとしては「洞窟」でしょうか。

 

 

 

 

さて、このようにパネルを集約し、パネル台数を減らしエアコンを設置しないことでコストダウンを図った室内環境はどうなるか・・・・。

 

 

 

 

 

まず、冬の状況ですが、1階リビングを22℃設定にすると2階が25℃となってしまい、若干オーバーヒートとなりました。リビングから離れた位置にあるトイレや洗面も寒いのではないかと少々心配しましたが大きな窓がないため、20℃程度をキープしました。

 

 

 

それでは8/30 14:30頃の状況です。

まず、パネルですが、15.3℃。パネルが結露し、除湿しているのがおわかりでしょうか。

このパネルの下部にはドレンパンがあり、結露水を外へ排水しています。

 

 

 

 

1階リビングの床。

25.4℃。涼しいですよ。

 

 

 

 

そして2階天井。28.3℃です。じっとしていれば過ごせますね。

 

 

 

 

1階床と2階天井で3℃の温度差がありますが、原因は2階でのパネル面積不足と南面窓からの日射取得かと思いました。

 

 

下の画像の大屋根の影を見ると、2階の大開口からかなり日射取得していることが分かります。

ここにシェードを付けるとだいぶ改善するのではないかと思っています。

 

 

 

 

総括としては、屋根断熱にGW35Kを350mm吹き込みこのような環境を実現できているので、3℃程度の温度差が許容できる方にはリーズナブルな手法と言えるのではないかと思います。

 

 

 

最後に、一番大事な住まい手のご意見

 

ご主人「エアコンはいらないかなあ」

 

奥様「来年は2階にエアコン欲しいかなあ」

 

・・・意見が分かれました。

 

 

来年用に窓からの日射取得を抑えるためにシェードを取り付けるのが落としどころではないかと提案してみます・・・。

 

 

 

【こじま】

2020.09.01

横すべり出し窓にアウターシェードは取り付くか

スタッフブログ

今年の夏も大変厳しい暑さとなりましたが、昨晩あたりからようやく涼しげな夜となり、ホッとしています。

 

 

長野県では日中気温が上がっても夜間はそこそこに下がり、通風でしのげるのがウリだったはずなのですが・・・。

 

 

今年は「ウチは風が通るからエアコンはいらないよ」といわれていたお客様から取付依頼の連絡がチラホラと聞こえてきました。

 

 

 

 

さて、夏は出来るだけ日射を室内に入れないことが大事だとお伝えしてきましたが、その方法は様々です。

 

 

庇、簾(すだれ)、葦簀(よしず)、シェードと呼ばれるもの、タープ・・・。

 

 

簾はホームセンターで安く手に入れることが出来、外部からは中が見えにくく(日中だけです)内部からはソトを眺めることが出来るスグレモノです。

 

 

この夏、窓を取り替え、簾を取り付けた現場はこんな感じです(仕事中の画像ですが・・・)。

 

 

 

ガラス面に吸盤式で簡単に取り付けられるパーツが販売されていますので、壁面はそのまま。ガラスの上端に吸盤を取り付けます。

 

 

 

 

室内から見たところ。

 

 

 

 

 

室内からソトを見るとこんな感じで、ソトの様子が伺え、植栽も楽しめます。実際は画像よりくっきり見えます。

 

 

 

 

一方、外付けのシェードはサッシメーカーが販売しているロール巻き上げ式のタイプがありますが、取付は引違窓が対象となっています。

片側の窓を開け、上部のボックスからロール式のシェードを引き出すからですね。

 

 

 

今回はそれを横すべり出し窓につけてみました。

 

 

 

ところで、なぜ引違でなく横すべり出しを採用するのか。

 

理由は、なんといっても景色が大きく切り取れるからです。まさにピクチャーウインドウ。

 

気密や断熱性能も引違よりはいいですね。

 

 

で、横すべり出しのアクションですが。

 

 

窓を開けるときは下側が外に突き出していきます。下側が外に突き出すと、窓の上部に隙間が出来ます。

 

この隙間を利用してシェードをボックスから引き出すことが出来れば、取り付け成功です。

 

 

シェードの下端バーを、窓上部の隙間から手を入れ少し引き出し、横からつかみ、下ろしていき下のフックに窓を閉めながら引っ掛けます。

 

・・・・。

 

 

分かります?

 

 

分かりませんよね。

 

 

・・・後日動画でご案内します・・・。

 

 

すみません。

 

 

とりあえず画像で想像願います。

 

 

 

 

 

全景。

 

サッシや水切色とマッチし、違和感がありません。

 

 

 

 

上部ボックス。

取付部に下地は必要です。

引き出し用金具をシェードの幅の中心付近と端部に取り付けます。

 

 

 

 

こちらはシェード下端のバーを引っ掛けるパーツです。

窓を閉めながらここに引っ掛けるので、生地は少し長めにオーダーします。

窓の高さ+20cm程度でいいでしょう。

 

 

内観設置前。

 

内観設置後。

景色はまずまず見えますね。

使用しているのはハニカムサーモスクリーンでおなじみのセイキ工業のサングッドという製品です。

今回使用した生地はライトグレイ。

生地によって遮熱性能や景色の見え方が違います。

遮熱性能が高いほど景色が見えづらくなります。

 

 

 

 

 

最後に、外観未使用時。西面です。

 

 

 

 

使用時。

違和感なく、デザインの邪魔をしないことが分かります。

 

2階の横すべり出し窓で景色と日除けの両立をお考えであれば参考にしてください。

 

 

【こじま】

2020.08.21

施工が大事

スタッフブログ

暑いですね。

 

 

極端な気候にうんざりしています。

 

 

ここまで暑いと、住まいは「命を守るシェルター」だと実感します。

 

 

熱中症のリスクが高まる中、断熱不足はもはや犯罪ですらあるのではないでしょうか。

 

 

 

地震も同じですよね。耐震等級3で命を守る。

 

 

 

さて。

 

 

「上松の家」の現況です。

 

現場シートがにぎやかです。

 

 

 

内部は週末の断熱構造見学会に向け、断熱工事施工中です。

 

 

この断熱工事ですが、設計は図面を描いて仕様を記入すれば終わりですが、施工は現場にかかっています。

 

断熱材を隙間なく施工しているか。

 

ただ、まじめに、断熱材をカットして、入れる。入れ方にもコツがあるんです。

 

 

 

私たちはこの仕事をプロにお願いしています。

 

 

大工は木工事のプロ。

 

断熱屋は断熱工事のプロ。

 

それぞれが職能とプライドを持って、仕事に向き合っています。

 

 

すると、現場ではいいものが出来上がります。

 

図面ももちろん大事ですが、施工が何より大切です。

 

 

 

壁内のグラスウールがきちんと施工されています。

 

美しいですね・・・。

 

 

グラスウールをほんの少し大きめにカットして入れるので、木材がやせたときも隙間が出来ません。

 

 

外部では付加断熱の下準備が行われています。

 

 

 

熱橋を減らすために、KMブラケットというポリカーボネートでつくられた部材を使います。

 

窓の廻りは付加断熱時の雨仕舞を完璧にするための枠が取り付けられています。

 

 

一次防水層に水が流れるイメージで施工することが大切です。

 

 

 

23日は上松の家で断熱構造見学会開催です。

 

若干の空きがありますので、ご興味ある方はぜひ。

 

 

つくり手の施工中現場を見ることは、いい住まいを手に入れるための第一歩でもありますので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【こじま】

2020.07.31

上松の家上棟

スタッフブログ

ようやく梅雨が明けそうな雰囲気になってきました。

 

今年は本当によく降りました。

 

7月の千曲川は毎日濁っていた印象です。

 

 

 

さて、そんな梅雨末期の間隙を縫って、上松の家が上棟しました!

 

 

大型パネル初採用でしたが、スムーズに進み予定通り夕方には屋根の下葺きまで完了し、

見事雨仕舞が出来ました。

 

準備段階で一番ヤキモキしたのはやはり天気でしたが、お施主様はじめ関係者の行いがとてもよかったのか、大雨には降られずに安全に作業できました。

 

一日の作業の状況をタイムラプスでどうぞ。

 

 
 
 
ところで、前回のブログで今回の上松の家ではチャレンジが3つあるとお伝えしたかと思いますが、今日は2つ目をご紹介します。
 
 
それは片引き窓です。
 
引違だと開口の半分しか開きませんが、片引きで壁の中に引き込むとすべて開口することが出来ます。また窓が閉まっているときも全面ガラスとして景色を楽しむことが可能です。
 
引き込む分、壁を厚くする必要がありますが、付加断熱が標準仕様なので相性はよさそうです。
 
 
もちろん、この納まりとするには手間がかかりますが、ここぞという場所に採用すると素敵な開口部になりますね。
 
 
 
これが現場です。
 
この画像はサッシが閉じている状態です。
 
2階の南東から長野市街地越しの山々の稜線と庭木を楽しみます。
 
窓を両方開けると、まるで外部空間にいるような気持ちよさ。
 
 
外部から。
 
 
 
 
 
南を向いたところです。
 
天井は斜天井となります。
 
 
 
 
 
2階東向き。
 
 
 
 
北東の窓からは庭木のノムラモミジ越しに里山である三登山を望みます。
 
 
 
 
 
 
 
外部全景。1日でここまで進みました。
 
 
 
 
 
 
で、今日は現場シートを設置してにぎやかになりました。
 
 
 
 
8月23日は予約制で断熱構造見学会を開催します。
 
よろしければぜひお越しください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【こじま】

2020.06.15

【穂高の家】オープンハウス

スタッフブログ

昨日の大雨で長野市には大雨警報が発令されました。

 

 

そんな大雨予報の中・・・・

 

 

長野市上松【丘に建つ家】の地鎮祭が厳かに執り行われました。

 

9:00スタートだったのでちょっと心配でしたが、Y様ご家族の普段の行いがよいらしく、雨が降り出す前に無事地鎮祭は終了しました。

 

Ý様、おめでとうございます。

 

4月に生まれた赤ちゃんは土地の神様が降神されているときにどうも会話されていたようで、しきりにおしゃべりしていました。

 

 

 

この住まいは斜面に馴染むデザインとして片流れの屋根を採用しています。

 

そして、外壁にはカラマツヒートウッドの採用が決まりました。

 

 

無塗装で、腐らない。

 

 

メンテナンスフリー。

 

 

色合いはナチュラルエイジング。

 

 

寸法安定性がある。

 

 

これをファサードラタン(目透かし張り)縦張りで仕上げる予定です。

 

 

 

今からしっとりとした仕上がりが目に浮かびます。

 

 

そして、この現場では今話題の大型パネル工法を採用します。

 

 

理由は労務環境の改善と工期短縮。

 

 

住宅の高性能化に伴い、大工は重いものを持つ仕事が増え労務環境が悪化していました。

 

弊社標準採用のトリプルガラスサッシは100kg超がザラにあります。

 

重い荷役作業の負担を減らし、長い間技能者として活躍してもらうには労務環境の整備は必要ですよね。

 

 

また、付加断熱を標準としている弊社では壁がタイベックシルバーになるまでに結構な時間がかかっていたのです。

 

 

7月下旬の上棟に向け、鋭意準備中です。

 

 

 

 

さあ、一方安曇野では【穂高の家】オープンハウスが行われています。

 

外観です。

 

平屋の山小屋をイメージしているので、高さを抑えています。

 

いつも通り、日よけ戸を採用しています。

 

日よけ戸を使うと、外部から室内が見えにくく、プライバシー面で好評です。

 

しかし、室内からは意外と庭がしっかり見えるというスグレモノ。

 

 

外構が仕上がっていないので、全体イメージがつかみづらいですね・・・・。

 

素敵な庭が完成したら、ホームページでご案内させていただく予定です。

 

 

庭のデザイン原案です。

 

なんとなくイメージ伝わりますか?

 

見たくなる庭、見たい景色、そこに窓をつくる。

 

 

 

庭のデザインはよりよく変わる予定で、現在オーナー様が検討中です。

 

 

完成が非常に楽しみですね。

 

 

 

そして、内部。

ダイニングから吹き抜けがある居間を見ています。

 

ダイニングのペンダントライトはオーナーチョイス。

 

木製で、直接光が目に入らず、とても素敵です。

 

ビオシールで仕上げた壁のしっとり感は実物を見ていただかないと分からないと思います。

 

 

穂高の家 リビング写真

ダイニングの天井高は2150です。

 

この天井高も現地で体感していただかないと分からない部分ですね。

 

階段下が和室への入り口です。

 

茶室に入るくぐり戸のようです。

 

和室からは座の視線で常念岳を楽しめるようになっています。

 

和室前はミニテーブル。

 

 

ここで宿題やってくれるかな。

 

 

穂高の家 2階写真

階段上がると正面に常念岳。

 

天井を照らす間接照明が素敵です。

 

 

2階の斜天井は楽しいと思います。

 

 

端の低いところがいい感じですよ。

 

 

 

オープンハウスは今週19日まで。

 

予約制で承りますので、ご都合よろしければぜひお越しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【こじま】

2020.06.11

庭の木

スタッフブログ

今日から梅雨入りだそうです。

 

 

この夏は水不足が懸念されていますので、ほどほどのお湿りは感謝です。

 

 

ただし、ほどほどにしていただきたいものです・・・。

 

 

 

 

 

さて、昨年の秋にお引渡しした【八幡の家】。

 

 

こんな感じでしたが。

 

 

 

 

 

先日、住まい見学会でお客様をご案内した時のがこちら。

 

 

いいですねえ。冬枯れ・紅葉もいいけれど、やっぱり緑は美しい。

 

 

 

 

そして、ウッドデッキの手前には家庭菜園が・・・。

 

 

サツマイモがいました(撮影忘れ)。

 

 

 

庭に木があると、とっても素敵な住まいになりますよね。

 

 

 

建築は一生懸命造り込んで、造り込んで、職人さんやスタッフみんなで頑張るんですが。

 

 

緑に一瞬で持っていかれる(笑)・・・・

 

 

 

まあ、美しいのでよしとしましょう。

 

 

 

 

 

【こじま】

2020.06.06

撮影と取材

スタッフブログ

【草越の家】の撮影と取材立会に行ってきました。

 

オーナーはJoe Forest Guitar Houseのジョーさんです。

(ウッドデッキでブルース演奏していただきました)

 

大阪で長年ギター工房を営んでおられましたが、昨年御代田町に移住されました(お店も移転)。

 

 

理由の一つは「大阪の夏がめちゃくちゃ暑い!」とのことでした。

 

 

 

建築前のご相談時も伺っていたのですが、今日はより詳しくお話を聞くことが出来ました。

 

 

 

■夜はエアコンつけっぱなしでないと無理。停止して10秒経ったら目が覚める(暑いんですよね)

■エアコン設定温度下げすぎると体調崩す

■市街地なので周囲は舗装され、天気予報の温度とは違う。普通に40℃くらいある(これは・・・・)

■窓開けると隣家のエアコン室外機の熱風

 

やはり、だいぶ深刻だったんですね。

 

 

私も20歳から数年首都圏にいましたが、確かに夜間冷房なしで眠るのが難しかったのを記憶しています。

近年の気温上昇でさらに状況は悪化しているのでしょう。

 

 

 

そして最近は長野市でも冷房が必要な期間が増えているのを実感しています。涼を求めてというより、命の安全を求めて寒冷地への移住が加速するのではないでしょうか。

 

さらにコロナでリモートワークも市民権を得ました。

 

新しい生活様式に長野県はうってつけ?。

 

ということで、新幹線の駅周辺(佐久・上田・長野)にミニバブルが押し寄せるような予感がしています・・・。

 

 

国の機関も来るか!?

 

 

 

 

・・・・・御代田は平和です。

 

 

ジョーさんによると、なんでも御代田町は軽井沢町より移住者に対して政策がやさしい感じなんだそうです。

 

そんなこんなで撮影と取材は進みました。

 

 

建築時に伐採した敷地内の木を冬の間に薪割りしたものがデッキに積みあがっています。

 

ところで、ジョーさんが薪ストーブで使う薪の量をググったら一晩で4束などの情報があり、一生懸命薪割したそうですが、この冬の結果は1/4くらいの使用量で済んでいるそうです。

 

確かに、Ua=0.28の住まいですから。

 

 

また、薪割りは都会の方たちには楽しそうな遊びに見えるらしく、なんでもSNSでジョーさんが薪割り動画を発信したらお友達が薪割りしたいということで今度遠方より来られるとのこと。

 

健康増進にもオススメです。

 

 

 

 

コロナ禍でも毎日外仕事や庭いじりが出来たので全くストレスは感じなかったとのこと。

 

うーん、理想的。

 

 

 

郵便ポストも作ったのですが、受け口のふたはジョーさん作。

 

なんでも、小鳥が巣をつくってしまうのだそうです。

 

自然豊かですね。

 

キジ、キツネ、キジバト、モグラなど御代田ライフではいろいろな出会いがあるようです。

 

 

 

 

居間はすべてのエリアへのハブとなっています。

 

床は北相木村のカラマツです。50年生以上のものしか使わない、幅広で上質な床材です。引き渡しから半年、経年美化が徐々に進んでいます。

 

 

 

工房の材料置き場。

 

高断熱住宅は過乾燥になるので、以前購入したギター用材料の大半がダメになるのを覚悟したとおっしゃっていましたが、意外に動きは見られなかったとのこと。購入時の乾燥がしっかりされていたんだろうとのことでした。

 

ただ、赤で囲った材料は胡散臭い業者から安く仕入れたものだそうで、動いてしまったとのことです。

 

 

木材にとって、高断熱住宅の冬は本当に厳しい状況なのです。

 

 

 

 

撮影は延々と続き、夕暮れ時にわがままを言って薪ストーブに着火していただきました。

 

この家で入れてよかった一番の設備はと聞かれたら「薪ストーブ!」と答えるそうです。

 

・・・分かります。

 

炎の揺らめきを見ていると、時間がたつのを忘れてずーっと見ていたくなるし、全身で浴びる輻射熱の心地よさ・・・。

 

 

ジョーさんは薪ストーブの前に背もたれ付きの椅子を置いていません。

 

理由は・・・・

 

 

仕事をしなくなるからだそうです(笑)

 

 

共感。

 

 

 

ちなみに薪ストーブは完全にジョーさんのおもちゃとなり、奥さんはいまだに触っていないそうです(笑)

 

(誤解なきように、この住まいはパネルヒーターで全館暖かく過ごされていることを付け加えておきます)

 

 

 

 

 

撮影は19:00に終了。

 

ジョーさん、奥様、長時間大変ありがとうございました。

 

 

動画が出来たらアップしますのでお楽しみに・・・。

 

 

 

そうそう、この【草越の家】で住まい見学会+ジビエBBQを7月に企画しています。

 

住まい見学しながら、移住のことを聞きながら、BBQいかがでしょうか。

 

興味ある方は連絡ください。

 

公式にはまたご案内します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【こじま】

2020.06.04

窓と家の性能相関関係

スタッフブログ

日射しが強い!

 

なんでも男性は普段からお肌のケアに化粧品を使っていない方が多いようですが、どうもケアしたほうがいいようです。最近は紫外線が強いので・・・。

 

先日、現場で地縄を張りましたが3時間くらい晴天の下にいたら・・・お肌ヒリヒリです。

 

 

 

年齢でしょうか・・・。

 

 

 

 

 

さあ、今日は興味深いお話をします。

 

 

窓から長野県でHEAT20 G2グレードの住まいが年間どれくらいつくられているのかを考察します。

 

 

まず、令和元年に長野県で建てられた住宅は6868戸とのこと。

 

 

この数字が元になります。

 

 

 

では、下の表をご覧ください。

 

最近の住宅に使われている窓ってどんな割合なんだろう、という表です。

 

窓にはアルミ・アルミ樹脂・樹脂・木製とありますが、現在それぞれどの程度の割合なんでしょうか。

 

 

北海道はさすがに樹脂化が進んでいますね。

 

東北も55%が樹脂、まあそうだよな。

 

長野県は中部地域に入るということですが・・・・

 

 

え、18%?

 

 

少なくないですか。

 

 

と思ったら、やはり他県も含まれていますので。

 

 

はい、ここから長野県のみの数字を抽出すると、45%になるそうです。

 

6868×0.45=3090戸が樹脂サッシ。

 

結構頑張ってるなあという印象です。

 

しかし、メーカーによってペア用とトリプル用の割合が大きく変わっています(これは非公開です)。

 

 

さあ、次です。

 

 

樹脂サッシでトリプルガラスを採用している割合はどれくらいなのでしょう。

 

 

下の表は複層ガラス取付率の表です。

中部地域のトリプルガラス採用率は3%。

 

では長野県はどうなのでしょう。

 

 

サッシメーカーさんの協力による独自の調べによると、3090戸のうち、800戸程度がトリプルガラス採用案件だそうです。

 

 

そして、G2グレードを達成するには付加断熱が必須となってくるであろうことから、800戸のうち付加断熱をしているつくり手はどれくらいなのだろう・・・と考えました。

 

でも、分かりませんよね。

 

 

どう推測しようか考えていたところ、トリプルガラスサッシを販売しているサッシメーカーさんの中で、トリプルガラス販売の際、つくり手にUa値を確認しているところがありました!

 

今、その集計結果を待っているところです。

 

 

 

結果が分かったらまたお知らせします。

 

 

 

 

で、ここから下はたらればです。

 

 

たとえば、800戸のうち6割が付加断熱をしていた場合、480戸となります。

 

800戸のうち、3割が付加断熱していたら240戸。

 

これは多いのか、少ないのか。

 

 

いずれにしても全体の供給戸数からすると、10%以下ですね。

 

G2グレード、もっと増やしていきたいものですが。

 

さあ、窓と家の性能相関関係がなんとなく見えてきましたでしょうか。

 

もし、HEAT20 G2グレード性能の住まいを建てたければ、【樹脂サッシ+トリプルガラス+付加断熱】を採用しているつくり手に注目するとよいかもしれません。

 

 

 

やっぱり、窓って一番熱が逃げるので、そこを理解してどう対応していくかが大事ですね。

 

 

【こじま】

2020.05.30

気密測定

スタッフブログ

先日、新築現場で気密測定を実施致しましたので、今日は気密の話を少し。

 

 

 

高断熱高気密住宅。

 

 

 

このサイトにたどり着いた方はこのワードをご存じかもしれません。

 

 

健康で快適に暮らすには断熱・気密・換気がとても重要です。

三位一体。

どれが欠けてもいけません。

 

 

 

高断熱は文字通り、断熱性能が高いこと。

 

基本的には断熱材を分厚く入れましょう。

 

どんな種類の断熱材をどれくらい入れるのがいいのか、コスト(イニシャルコストとランニングコスト)と得られる環境を見比べて決めなければいけません。

 

この話はまた今度。

 

 

 

 

さて、高気密。

 

 

そもそも、どうして高気密が必要なんでしょうか。

 

 

高気密だと窒息する!とか、木材が呼吸できずに腐る!などという方がまだいらっしゃいますが・・・。

 

・・・・正しくありません。

 

 

 

 

高気密が必要な理由。

 

 

一つ 隙間風が入ってこないように。また熱が隙間から逃げないように。

 

二つ 湿気が壁の中に入らないように(気密と防湿を兼ねてます)。

 

三つ きちんと換気するために。

 

 

きちんと換気するために?

 

どういうことでしょう。

 

 

いつもおいしい空気で呼吸するには、新鮮な空気を入れたいところからきちんと入れて、出したいところからしっかり出すという換気計画が不可欠です。

 

そのためには、空気の出入り口以外の隙間をふさぐ(=高気密)必要があるのです。

 

 

ストローでコップのジュースを飲もうとしたとき、途中に穴が開いていたらうまく吸えませんよね。

 

 

じゃあ、それだけでいいのか?

 

 

ダメなんです。

 

換気扇の選定も大事です。

 

 

 

換気扇は主に下記2種類かと。

 

プロペラファン・・・扇風機みたいな羽根

シロッコファン・・・ドラムみたいな形。円柱状。

 

 

換気扇の種類によってジュースを吸う力、つまり空気を運ぶ力(静圧)が違うのです。

車のエンジンに例えるならトルク。

 

 

吸う力が弱ければ、ストローに穴が開いていなくても吸い上げられませんよね。

 

また、ストローが1mくらいあったら吸う力を強くしないと吸えないはずです。

 

 

この「吸う力」が強いのが、シロッコファン。弱いのはプロペラファン。

 

プロペラファンが各部屋についているおうちもありますが、回ってるだけで空気を運べていません。

 

つまり、においも消えにくいし、換気されないのでCO2濃度も上がり、結露の可能性も高まるということ。

 

 

・・・ということで、弊社では24時間換気の換気扇はシロッコファンが必須と考えています。

 

 

ここまで読んでいただくと、気密と換気は切っても切れない関係だということがお判りいただけると思います。

 

 

前置き終わり。

 

 

 

それでは気密測定について。

 

 

気密測定の仕組みですが、測定用の大きなファンで室内の空気を外へ出したときの室内気圧測定により行われます。

隙間が多い(低気密)住宅ではファンで排気しても隙間から外気が流入してくるので、室内の気圧に大きな変化はありません。スカスカな状態ですね。

それに比べ、高気密住宅は小さな隙間しかないので、排気すると室内側の気圧が低くなります。
この関係を利用して、「外に出した空気の量」「室内と外気との気圧差」を測ることで「隙間の面積」を計算することが出来ます。

 

気密測定の様子を動画に収めてみましたのでご覧ください。

 

 

■気密測定してみました

https://youtu.be/IaZ-swX68xM

 

 

 

測定シートです。

 

C=0.5と良好でした。

 

C値(隙間相当面積)は隙間面積を実質延べ床面積で割ったものです。

 

一昔前は寒冷地では2.0以下にしなさいという指針がありましたが、現在はありません。

 

それではC値はどれくらいが適正なのでしょうか。

 

関係ない、1.0以下、0.5以下、0.3以下じゃないとダメなどいろいろな意見がありますが、私の理解では、C=1.0程度で高気密住宅という認識です。

 

1.0以下であれば大きな違いはありませんので、それ以上は気密性能にはこだわらずに断熱性能を上げていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【こじま】

2020.05.27

壁の断熱仕様

スタッフブログ

週末の長野は30℃まで気温が上がり、夏・・・。

 

 

いやいや、ちょっと早いですよねえ。

 

 

で、避暑。

 

 

 

というわけでもありませんが、白馬に行ってきました。

 

 

久しぶりだなあ、白馬。

 

 

 

目的は「スノーピークランドステーション白馬」

 

 

建築家隈研吾設計の複合施設です。

 

 

北アルプスの山並みのような屋根と低そうな軒先を体感してこよう、というわけです。

 

 

並んでいる人との対比で軒先が低いの伝わりますか?

 

屋根越しにも山が見えますね。

 

 

ちなみにコロナの影響で長野県民限定オープンで、3密防ぐため入場制限しているようです。

 

 

 

24日13:00着くらいで20分程度並びました。

マスク着用・県民証明提示・検温チェックなど、厳しめの関門をクリアし、入場します。

(入場は無料)

 

 

 

待ち時間に見上げてみると、屋根の支持は鉄骨をカットしたり、絞ったり・・・。

 

 

加工、大変だったろうなあ。

 

 

中に入ると・・・。

 

八方尾根や白馬の山々が一望出来ました。

 

 

西面の山側にはデッキと芝生のスペースがありましたが、芝生スペースは養生中とのことで入れませんでした。

 

そしてこの木組み。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

内部右手はこんな感じ。奥にスタバがあります。

 

 

 

 

内部左手がレストラン。左に見えるのはヒノキのスライスを壁に連続してくっつけたもの。

 

これは思いつきません。

 

 

 

壁に留め付けるの、大変でしょう。

 

ところで、このヒノキとヒノキの間に断熱材入れたら、すごい付加断熱になるねえ。

 

 

などと、必要以上に長い前置きからKMブラケットへ話をねじまげてみます。

 

 

 

はい、これが弊社の壁断熱の標準模型です。

 

青いのがKMブラケットといいまして、付加断熱の下地になります。

 

ポリカーボネート製ですので、強度はバッチリ左官壁でも支えます。しかも熱橋にならない。

 

見えているピンクの断熱材は高性能グラスウール16K105mmで、これが付加断熱の部分です。

 

断熱材を施工したら直ちにタイベックシルバーを施工し、胴縁・外壁と進みます。

 

 

 

反対側から見たところです。

 

ピンクのテープは気密テープの代わりです。

壁の室内側なので防湿シートを施工しています。最近では防湿シートに調湿シート「インテロ」を使うことが多くなりました。

 

夏型結露のリスク軽減のためです。

 

 

床付近にも注目です。

 

 

大引間断熱をしますが、その前にタイベックを施工し、気流止めとしています。

 

その後、90mmの大引間断熱、続いて根太間断熱50mm、そして防湿シート、合板と続きます。

 

手間がかかっています・・・。

 

基礎断熱にすればもっと簡単に気密出来るのに。

 

 

 

 

しかし、このやり方を変えるつもりはありません。

 

 

 

 

シロアリのことを気にせずに枕を高くして眠りたいからです。

 

 

 

 

・・・・また話がそれました。

 

 

壁の断熱仕様ですが、このように付加断熱をデフォルトにすると、HEAT20G2グレードは簡単にクリアできるようになります。

 

 

その環境・ランニングコストは・・・・・。

 

 

やさしい。

 

 

 

という言葉が適当でしょうか。

 

 

 

あっそうそう、よくいただく質問に、「冬暖かい家は夏も涼しいですか?」というのがありますが、答えは基本的には涼しい、となります。

 

熱が逃げにくいので冷やした室内の空気は逃げにくいのですが、熱が入ってしまうと逃げにくいということでもあります。

 

夏はどのように日射しを外でディフェンスするかが勝負です。

 

 

夏の作戦、設計時にしておいてください。

 

 

 

今日は壁の話でした・・・・・・。?

 

 

 

 

 

 

 

 

【こじま】