2020.08.21

施工が大事

スタッフブログ

暑いですね。

 

 

極端な気候にうんざりしています。

 

 

ここまで暑いと、住まいは「命を守るシェルター」だと実感します。

 

 

熱中症のリスクが高まる中、断熱不足はもはや犯罪ですらあるのではないでしょうか。

 

 

 

地震も同じですよね。耐震等級3で命を守る。

 

 

 

さて。

 

 

「上松の家」の現況です。

 

現場シートがにぎやかです。

 

 

 

内部は週末の断熱構造見学会に向け、断熱工事施工中です。

 

 

この断熱工事ですが、設計は図面を描いて仕様を記入すれば終わりですが、施工は現場にかかっています。

 

断熱材を隙間なく施工しているか。

 

ただ、まじめに、断熱材をカットして、入れる。入れ方にもコツがあるんです。

 

 

 

私たちはこの仕事をプロにお願いしています。

 

 

大工は木工事のプロ。

 

断熱屋は断熱工事のプロ。

 

それぞれが職能とプライドを持って、仕事に向き合っています。

 

 

すると、現場ではいいものが出来上がります。

 

図面ももちろん大事ですが、施工が何より大切です。

 

 

 

壁内のグラスウールがきちんと施工されています。

 

美しいですね・・・。

 

 

グラスウールをほんの少し大きめにカットして入れるので、木材がやせたときも隙間が出来ません。

 

 

外部では付加断熱の下準備が行われています。

 

 

 

熱橋を減らすために、KMブラケットというポリカーボネートでつくられた部材を使います。

 

窓の廻りは付加断熱時の雨仕舞を完璧にするための枠が取り付けられています。

 

 

一次防水層に水が流れるイメージで施工することが大切です。

 

 

 

23日は上松の家で断熱構造見学会開催です。

 

若干の空きがありますので、ご興味ある方はぜひ。

 

 

つくり手の施工中現場を見ることは、いい住まいを手に入れるための第一歩でもありますので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【こじま】

2020.08.08

体感する

スタッフブログ

梅雨が明け、コロナと熱中症の板挟みでマスク使用が大変な状況になっています。

 

どなたか、涼しくてウィルスもシャットしてくれる都合のいいマスクご紹介いただけないでしょうか・・・。

 

 

 

 

さて、今日は建築の空間の話です。

 

 

建築において心地いい空間にするにはどうしたらいいだろう・・・。

 

 

そもそも心地よい空間とは?

 

 

敷地ごとに心地いい空間は異なりますが、敷地で一番いい居場所を見つけたらそこをどう設えるかを考えます。

 

 

 

一番いい居場所とは?

 

外部空間とつながり、その住まいの核となる場所です。

 

場所が見つかったらどう設えるかを考えます。

 

 

 

その際、今まで自分が体感した空間がとても大切です。

 

体感の抽斗は多ければ多いほどよいので、機会を設けていい建築を体感します。

 

 

 

今回は建築家 伊礼智さんの建築を体感すべく、千葉県旭市まで行ってきました。

 

私は伊礼さんの設計に強く惹かれるものを感じ、弊社案件では様々な部分でTTP(徹底的にパクる)をさせていただいています。

 

 

 

伊礼さんの設計では家族が集まる空間に居心地のいい場所をちりばめる手法がいつも使われます。

 

また、デザインも奇抜でなく、建築後にどんどん良くなっていく、街に溶け込むロングライフデザインとなっています。

 

これまでもいくつか案件を拝見しましたが、今回は大型パネル+伊礼智ということで、パネル工法で何か制約があったのかということも含め見学してきました。

 

 

外観。外壁はガルバリウム鋼板かと思いきや、板張りでした。

軒を出さないことでモダンな仕上がりになっています。

そのかわり、庇は900出していました。

これなら夏場の日射遮蔽に有効ですね。

 

で、行かなきゃ分からないのが建物のボリューム感です。

高さを出来る限り抑える設計としていますので、プロポーションが美しい。

 

 

アプローチはまだ施工中でしたが下地より少しだけ仕上のコンクリートを持ち出して、薄く見せるとのことでした。

 

弊社設計の下田も研究中です。

 

 

 

 

LDKはこんな感じです。

 

いつもながらしっとりと落ち着いた雰囲気です。

見学者の皆さんもすっかりくつろぎモード(笑)

 

天井がいつもより高いのは、化粧の梁組を見せたかったとのこと。

 

ちなみに天井高は奥に見えるキッチンで2160mm、LDは2500mmでした。

 

 

 

キッチンは造作でした。

今回は建具面材にラワンを使っていました。

いつもはシナですね。

 

 

メインの開口部です。

いつも木製サッシが多いのですが、今回は諸事情でアルミ樹脂サッシとのこと。

 

FIXの両脇に引違を配置し、壁を作って引込とする手法でした。

上下階がそろうことできれいなファサードとなっています。

 

 

北面です。

田園の風景と心地よい風を取り込んでいます。

 

丸テーブルを使うことで、回遊動線としています。

図面にはテーブルを置く位置が細かく指示されていました。

 

この空間も写真ではやはりお伝え出来ない部分なのです。

 

デイベッドやベッド脇のデスクは、ちりばめられた心地よい居場所です。

 

デイベッドの奥行は600mmでした。

ここでお昼寝したら気持ちよさそう・・・。

 

 

南内観です。

居間の間口は2間(3640mm)です。

 

丸柱も空間の曖昧な仕切りとして設えたそうで、確かに少しダイニング部分が囲われている感覚でした。

これも、図面だけでは理解できないところでしょう。

 

 

今後もいい建築を体感し続け、感覚を磨いていきたいと思います。

 

 

 

【こじま】

2020.07.31

上松の家上棟

スタッフブログ

ようやく梅雨が明けそうな雰囲気になってきました。

 

今年は本当によく降りました。

 

7月の千曲川は毎日濁っていた印象です。

 

 

 

さて、そんな梅雨末期の間隙を縫って、上松の家が上棟しました!

 

 

大型パネル初採用でしたが、スムーズに進み予定通り夕方には屋根の下葺きまで完了し、

見事雨仕舞が出来ました。

 

準備段階で一番ヤキモキしたのはやはり天気でしたが、お施主様はじめ関係者の行いがとてもよかったのか、大雨には降られずに安全に作業できました。

 

一日の作業の状況をタイムラプスでどうぞ。

 

 
 
 
ところで、前回のブログで今回の上松の家ではチャレンジが3つあるとお伝えしたかと思いますが、今日は2つ目をご紹介します。
 
 
それは片引き窓です。
 
引違だと開口の半分しか開きませんが、片引きで壁の中に引き込むとすべて開口することが出来ます。また窓が閉まっているときも全面ガラスとして景色を楽しむことが可能です。
 
引き込む分、壁を厚くする必要がありますが、付加断熱が標準仕様なので相性はよさそうです。
 
 
もちろん、この納まりとするには手間がかかりますが、ここぞという場所に採用すると素敵な開口部になりますね。
 
 
 
これが現場です。
 
この画像はサッシが閉じている状態です。
 
2階の南東から長野市街地越しの山々の稜線と庭木を楽しみます。
 
窓を両方開けると、まるで外部空間にいるような気持ちよさ。
 
 
外部から。
 
 
 
 
 
南を向いたところです。
 
天井は斜天井となります。
 
 
 
 
 
2階東向き。
 
 
 
 
北東の窓からは庭木のノムラモミジ越しに里山である三登山を望みます。
 
 
 
 
 
 
 
外部全景。1日でここまで進みました。
 
 
 
 
 
 
で、今日は現場シートを設置してにぎやかになりました。
 
 
 
 
8月23日は予約制で断熱構造見学会を開催します。
 
よろしければぜひお越しください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【こじま】

2020.07.16

大型パネルとトリプルガラス

スタッフブログ

梅雨も終盤ですね。

 

しかし今年は降り過ぎでしょう。長野県を含め各地で甚大な被害となっています。

 

弊社は昨年の水害対応で今も復旧工事の最中であり被災地には出向けませんが、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

ところで、水害後の対応は、いかに早く乾かすかにかかっています。

 

暑い時期でカビが繁殖しやすいので、とにかく乾燥が大事です。

 

電気が通っているのであれば、エアコンつけっぱなしにしてください。

 

そして、浸水した壁は壁材を急ぎ撤去して、壁内乾燥してください。

 

 

 

 

さて、今月末に上棟予定の「上松の家」の基礎工事は雨の合間を縫って順調に進んでいます。

 

この現場、初めてのトライが3つあり、今日は1つ目をご紹介したいと思います。

 

 

そのトライ①は、大型パネルです。

 

なんか、冴えないネーミングですね。

 

しかし、この色のないネーミングこそ、超重要なのです。

 

理由は後ほど。

 

 

大型パネルとは、在来工法で柱と梁と構造面材と防水シートとサッシと、種類によっては断熱材まであらかじめ工場で組み立てて現場に納入するというものです。

 

そして、写真のようにパネルをクレーンで吊り上げ、組み立てていく工法です。

 

では大型パネル工法のメリットは何でしょう。

 

 

一番大きなことは、大工の労働環境改善です。

 

最近の住宅はとにかくいろんなものが重いのです。

 

耐力壁用面材にモイスという材料がありますが、これは1枚30㎏。

 

通常は建て方が終わり、骨組の状態に狭い足場の隙間を持ち運び、取り付けます。

 

2階部分は当然持ち上げる必要があります。

 

重いですよね。

 

 

また、弊社ではトリプルガラスのサッシを標準採用していますが、これがまた重い。

 

ガラス1㎡あたり約30kgなので、2階に幅2m高さ1mの気持ちよく景色を見渡せるサッシを採用すると、60㎏以上。

これを2階まで上げるわけですが、当然足場の隙間から上げるので重いし、ぶつけないように気を付けなければなりません。

 

荷揚げがメインの仕事ではない技能者を荷揚げから解放すると、今後も長い間健康に働いてもらえるのではないでしょうか。

 

 

 

なお、この仕事がクレーン作業になることで大きなガラスを気兼ねなく2階に設計することが出来るようになりました。

 

「上松の家」は2階の東側に大きな窓を配置することで視線が気持ちよく抜けると思います。

 

 

 

 

そして、壁の雨仕舞が1日で終わってしまうこと。

 

今までは付加断熱のため毎日ブルーシートをかけたり外したりしていましたが、その手間もなくなります。

 

 

 

さあ、そしてネーミングの話です。

 

今まではこのような工法を開発するとフランチャイズに加盟して100万円払ってねとか、サッシはこのメーカー限定ねとか、とかく制約が多かったのですが、この工法を世に出したウッドステーション株式会社はとにかく今の建築方法を改めたいという信念で、何を使おうとなんでもパネルにしてやる!という気概のある企業なのです。

 

 

おかげさまで、私たちがいつも使っているエクセルシャノンのトリプルガラスサッシを組んでもらうことが出来ました。

 

さらに、特注の完全外付けサッシも皆さんの努力により取り付けることが出来ました。

 

このサッシにはESクリアスーパーというとても優れたガラスが採用されています(国内ではエクセルシャノンのみ)。

熱貫流率(熱の逃げにくさ)0.56!しかも日射取得熱(熱の取り込みやすさ)は0.44!

 

さらに可視光透過率は70.6%と従来のガラスより断然明るいのです。

 

このガラス、もっと世間が驚いてもいいと思うんですが・・・。

 

宣伝にお金かけないと認知されないのでしょうか。

 

 

ということで、こだわりの材料でパネルを組み立てることが出来る、とっても融通の利く大型パネルに乞うご期待。

 

 

 

 

あっ、いいことばかり書きましたがデメリットも。

 

運賃が高いのです。

 

今回、群馬県の工場で組み立てたので、運搬費が大きいですね。

 

早く長野市に工場が出来るよう、たくさんの工務店の皆さんが採用されることを期待しています・・・・。

 

 

 

 

 

 

【こじま】