2020.07.16

大型パネルとトリプルガラス

大型パネル

梅雨も終盤ですね。

 

しかし今年は降り過ぎでしょう。長野県を含め各地で甚大な被害となっています。

 

弊社は昨年の水害対応で今も復旧工事の最中であり被災地には出向けませんが、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

ところで、水害後の対応は、いかに早く乾かすかにかかっています。

 

暑い時期でカビが繁殖しやすいので、とにかく乾燥が大事です。

 

電気が通っているのであれば、エアコンつけっぱなしにしてください。

 

そして、浸水した壁は壁材を急ぎ撤去して、壁内乾燥してください。

 

 

 

 

さて、今月末に上棟予定の「上松の家」の基礎工事は雨の合間を縫って順調に進んでいます。

 

この現場、初めてのトライが3つあり、今日は1つ目をご紹介したいと思います。

 

 

そのトライ①は、大型パネルです。

 

なんか、冴えないネーミングですね。

 

しかし、この色のないネーミングこそ、超重要なのです。

 

理由は後ほど。

 

 

大型パネルとは、在来工法で柱と梁と構造面材と防水シートとサッシと、種類によっては断熱材まであらかじめ工場で組み立てて現場に納入するというものです。

 

そして、写真のようにパネルをクレーンで吊り上げ、組み立てていく工法です。

 

では大型パネル工法のメリットは何でしょう。

 

 

一番大きなことは、大工の労働環境改善です。

 

最近の住宅はとにかくいろんなものが重いのです。

 

耐力壁用面材にモイスという材料がありますが、これは1枚30㎏。

 

通常は建て方が終わり、骨組の状態に狭い足場の隙間を持ち運び、取り付けます。

 

2階部分は当然持ち上げる必要があります。

 

重いですよね。

 

 

また、弊社ではトリプルガラスのサッシを標準採用していますが、これがまた重い。

 

ガラス1㎡あたり約30kgなので、2階に幅2m高さ1mの気持ちよく景色を見渡せるサッシを採用すると、60㎏以上。

これを2階まで上げるわけですが、当然足場の隙間から上げるので重いし、ぶつけないように気を付けなければなりません。

 

荷揚げがメインの仕事ではない技能者を荷揚げから解放すると、今後も長い間健康に働いてもらえるのではないでしょうか。

 

 

 

なお、この仕事がクレーン作業になることで大きなガラスを気兼ねなく2階に設計することが出来るようになりました。

 

「上松の家」は2階の東側に大きな窓を配置することで視線が気持ちよく抜けると思います。

 

 

 

 

そして、壁の雨仕舞が1日で終わってしまうこと。

 

今までは付加断熱のため毎日ブルーシートをかけたり外したりしていましたが、その手間もなくなります。

 

 

 

さあ、そしてネーミングの話です。

 

今まではこのような工法を開発するとフランチャイズに加盟して100万円払ってねとか、サッシはこのメーカー限定ねとか、とかく制約が多かったのですが、この工法を世に出したウッドステーション株式会社はとにかく今の建築方法を改めたいという信念で、何を使おうとなんでもパネルにしてやる!という気概のある企業なのです。

 

 

おかげさまで、私たちがいつも使っているエクセルシャノンのトリプルガラスサッシを組んでもらうことが出来ました。

 

さらに、特注の完全外付けサッシも皆さんの努力により取り付けることが出来ました。

 

このサッシにはESクリアスーパーというとても優れたガラスが採用されています(国内ではエクセルシャノンのみ)。

熱貫流率(熱の逃げにくさ)0.56!しかも日射取得熱(熱の取り込みやすさ)は0.44!

 

さらに可視光透過率は70.6%と従来のガラスより断然明るいのです。

 

このガラス、もっと世間が驚いてもいいと思うんですが・・・。

 

宣伝にお金かけないと認知されないのでしょうか。

 

 

ということで、こだわりの材料でパネルを組み立てることが出来る、とっても融通の利く大型パネルに乞うご期待。

 

 

 

 

あっ、いいことばかり書きましたがデメリットも。

 

運賃が高いのです。

 

今回、群馬県の工場で組み立てたので、運搬費が大きいですね。

 

早く長野市に工場が出来るよう、たくさんの工務店の皆さんが採用されることを期待しています・・・・。

 

 

 

 

 

 

【こじま】