2016.05.26

合同研究会

去る5月13、14日と仙台で「信州の快適な住まいを考える会(SAH会)」の合同研究会に出席してきました。しなのいえ工房は、快適な住まいを造る技術を研究し普及させていくSAH会に参加していますが、SAH会は同じような志を持つ会と年1回合同研究会を開催しており、今年は仙台が開催地ということでした。

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初日は各会が研究発表をしましたが、発表内容についてはやはり「ゼロエネ住宅」に関するものが多かったです。もともと「躯体性能をしっかり高めた家づくりが基本だ!」という考え方の会員の集まりなので、ここ最近の世の中の動きは「想定内」。逆に、まだまだ国が定めている躯体の基準が緩すぎるという考えが多数です。

 

確かに、ある程度の太陽光発電設備を設置すると、断熱性能がさほど高くなくても「ゼロエネ住宅」になってしまいます。しかし、それでは健康で快適に暮らせるレベルにはなりません。やはり基本性能である躯体性能を出来る限り高めることが重要になってきます。

そこで、どんな施工方法がコスト・耐久性・耐火性に優れているのかをいろいろな組み合わせで検証していくのです。

今回の発表の中で壁300mm断熱の施工事例がありました。

我々は2年ほど前に初めて200mm断熱を施工し、軸間断熱より格段に環境が良くなるという経験をしましたが、全国の先端は300mm程度がちょうどいいのでは、という感じでした。300mm断熱の施工法には様々なアプローチがあると思いますので、今後はそのあたりも考えながら取り組んでいきたいと思いました。

 

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断熱改修も200mmを外貼りするリフォームの発表があり、ビックリしました。200mmの下地には工夫がいっぱいといったところです。断熱改修時は耐震改修もやりましょうという案内をしていました。我々も同様のことをお客様にご案内しますが、比較的簡単に耐震補強できる方法を学ぶことが出来たので、今後に生かしていこうと思います。

 

余談ですが、やはり地震対策としては繰り返し地震に対して倒れないような設計にしていかなければならないという雰囲気になってきています。

制震という技術を我々技術者ももっと学び、早めに共通ルール化できるといいなと思っています。

 

翌日は午前中に分科会と東大教授前先生の講演がありました。

前先生の講演は行政の現実を鋭く指摘しており、やはり国の後をついていくのではなく、グローバルスタンダードを意識して仕事に取り組むべきという感想を持ちました。

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午後は東日本大震災の復興状況の視察ということで、女川町に行きました。町が面している海がV字型の湾になっているため、深刻な津波被害となってしまったところです。

町全体を造り直しているというイメージで、まだまだ工事は続くようです。

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復興支援はなかなかできませんが、せめてものお手伝いと思い、お土産を購入してきました。

 

さて、今回の研究会で思ったこと、それは「躯体の性能はできるだけ上げておけ」というものです。健康に暮らせるよう、エネルギーに振り回されないよう、長く地球に住めるよう。

それにはやはり、躯体性能が高いゼロエネ住宅が必須。メカZEHではダメなのです。

この意味をお知りになりたい方がいらっしゃいましたら、ぜひ今週末はMウェーブのイベントにお越しください。

スタッフ一同お待ちしています。

 

 

【こじま】